海外に駐在する何百人もの米国の外交官を悩ませてきた「ハバナ症候群」と呼ばれる謎の症状の一部は、“指向性エネルギー”によって引き起こされた可能性があることが、米国の情報機関の専門家で構成される委員会の調査で明らかになった。 米国家情報局(DNI)が2月2日に発表した調査結果によると、高周波領域の電磁エネルギーや超音波などの「パルス状の電磁エネルギー」が、接近して使用された場合、これらの症状を引き起こす可能性があるが、どちらの説もまだ十分には説明できないという。 委員会が注目したのは、ストレスや集団ヒステリーなどの通常では説明しがたいと思われる健康上の訴えがあった複数のケースで、その症状には次の4つの特徴が見られるという。 (1)聴覚や平衡感覚に関連する問題が突然発生する。(2)めまいや平衡感覚・方向感覚の喪失、耳の痛み。(3)特定の方向から痛みがやってくる感覚。(4)症状の原因となる医学的、