常時計画的思考の行く末 常時計画的思考の蔓延。こうなったら、こうなる、という計画的な思考によって、結論を先取りした上で歩み出す。ある種の(一面的な)俯瞰の視点が、思考の大半を占めるようになる。特に、インターネットというのは、その思考をいっそう加速させているように思う。その体感を伴った実例が、スマホによる自分の位置を示しながらのGoogleマップを使った移動ではないかと思う。俯瞰の視点で、今自分がどこにいるか、どの経路で、どこにたどり着くかが、はっきりと可視化されている状態で進む。これは、住所や紙の地図を頼りに、目の前の実際の光景に注意を向け、照らし合わせながら目的地を探すよりも、だいぶ部分的にしか脳を使っていないような気がする。 子供の頃、部活を通して知り合った、まだ仲良くなったばかりの学校の違う友人が、住所と、大体の目印になる場所だけ紙に書き、僕に渡してくれたことがあった。後日、その紙を