かつて、いや数年前まで、日本の展示会の多くは、華やかな衣装を身に纏った美女達が笑顔で 出迎え、多くの来場者は真っ先に、有名企業ブースのエンターテイメント化された華やかな ステージに駆けつけ、登場感に胸躍らせながら次期新商品※への期待感を増幅させました。 そして、これらの「PRステージ」の開始時間に合わせて会場内を移動すると、様々なブースで 配られる企業ロゴが大きくプリントされたいくつもの特製紙袋は、手当たり次第手渡される 大量のカタログとノベルティ(景品)によって、直ぐに溢れてしまいました。 この様に日本で長らく続いた展示会の役割とは、出展企業からの、演出された情報伝達手段の ひとつでした。この活気ある商品を彩る音と光の中には、末永く続く日本企業の繁栄を疑う人は 少なかった様に思います。 また、出展社は大きな予算を注いで、この登場感とイメージ訴求に主眼を置いたブースプロモー ションを図る一