日本バスケットボール協会(JBA)の21年度決算が、約5億8000万円の赤字になることが、7日までに分かった。約4300万円の赤字予算だったとはいえ、“桁違い”の額に膨れ上がった。東京五輪関連の強化費やコロナ対策費などで、支出がかさんだことが要因だった。 JBA関係者は「海外チームを呼んで強化試合を行うにしても、外部との接触を遮断する“バブル空間”を宿泊先でつくる必要があった。移動時のチャーター便など、コロナ禍で想定外の出費が重なった」と説明する。女子日本代表の銀メダルへの報奨金という“うれしい出費”も、結果的には財布に響いた格好。コロナ禍に伴う選手登録料の減収も痛かった。 約6億円の赤字の承認という重大案件が議題に上がっていながら、先月下旬の評議員会はわずか30分程度で終了。出席した評議員は「議論を深めさせようという進行ではなく、あっという間にお開き。あれではチェック機能が働かない」と顔