中国で動物用の感染症ワクチンの製造中に菌が漏れ出した事故で、感染者がさらに増えて、これまでに1万人以上が確認されたことがわかりました。 甘粛省蘭州市の製薬工場で、去年夏、動物用のブルセラ症ワクチンの製造中に菌を含んだ空気が外部に漏れ出し、市民らが次々と感染しました。中国メディアによりますと、蘭州市当局は3日に行った記者会見で、先月30日までにおよそ6万8000人を検査した結果、1万528人の感染が確認されたと明らかにしました。11月の発表時点から、さらに4000人ほど増えたことになります。 感染が確認されたうち3244人が会社側の補償に応じたということですが、事故は中国のメディアが今年9月に報じたことで発覚していて、SNS上では「情報を隠していたのでは」などと疑問の声が上がっています。ブルセラ症は人と動物に感染し、40度以上の発熱などを伴うということです。