自民党の谷垣禎一総裁が10日午前、総裁選への立候補を断念したことについて、谷垣氏の地元・京都府の関係者からは驚きの声が上がった。 「この3年間、堅実で安定していた。地に足をつけて自民党をまとめてきたのに……」。同党京都府支部連合会の西村日出男事務局長は「まさに急転直下のことで非常に驚いている。地元としては何としても再選させ、次は総理大臣にと期待していただけに残念だ」と話す。 地盤とする同府福知山市の事務所の村上影次秘書は「総裁選には勝っても負けても、とにかく出てほしいというのが、地元の支持者の意見。谷垣氏は党の混乱をかき分けてでも出るというのは良くないという気持ちだったのではないか」と語る。そのうえで「9日に京都市内であった懇談会で(立候補を)表明するという話もあったが、それを見送ったのは、何かひっかかるものがあったのだろう」と推測する。