美術史の1ページに『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を加えよう。「ウツシエ」に似た遊びが18世紀に存在した！？ ゲーム画面からあふれでるロマン主義の“崇高”

2017年3月3日、Nintendo Switchとともにリリースされ、全世界から高い評価を得た『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』（以下、『ゼルダの伝説 BotW』）。 “ゼルダのアタリマエ”を崩すべくシリーズを一新した同作は、メディアとユーザーから2017年を代表する作品として高い評価を集め、この1年でゲームデザインから開発背景まですみずみが語り尽くされてきたかにみえる。 （画像はゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド 公式サイトより） だが、美術史的な観点から同作のビジュアルの起源を指摘した例はあるだろうか。近代美術史を研究する松下哲也氏は、『ゼルダの伝説 BotW』が18～19世紀ヨーロッパのロマン主義絵画の系譜にあるとする。 氏は近代美術史の研究家でありながら、幼少のころからビデオゲームの趣味も持つという、希有な人物だ。 もっとも思い入れのあるゲームは『ゼルダの伝説』と

[lostnamer]

美術史からもう一歩踏み込んで「絶妙にウソがつきやすい画風」であるBotWのアートワークレンダと、ロマン主義絵画の実際の表現技法との比較検討まで言及があれば完璧だった　http://jp.ign.com/the-legend-of-zelda-hd/17049/news/botw3d

[ohchidani]

良記事。ロマン派の作品は、モチーフへのまなざしから作者の意図などを考えるのが楽しいよね。世界とは何ぞやという探究心、冒険心に満ちていて、ゼルダとも親和性がある。過去へのリスペクトだという指摘もいいね。

[gabill]

高尚なポプテピピック

[ono_matope]

18世紀にインスタフィルターみたいなのが売ってたの衝撃的すぎる

[u4k]

文化の成熟過程で美の基準が転換する事があって、それが日本では「わび・さび」、ヨーロッパでは「崇高」だという論を読んだ記憶がある。今回のゼルダは「わび・さび」と「崇高」のクロスオーバーと言えるかも。

[sharia]

うお、ロマン主義付近の画家の考えていたことがわかった・・・（主にターナー、ラファエル前派、印象派なんだが）。いちいち外遊してるのは、グランド・ツアーだったのか・・・。日本の画家も影響受けてるよね・・・

[oktm3]

こういう美術史の講義受けたすぎる

[DG-Law]

カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの絵を見かけて何の記事かと思ったら。ロマン主義美術の説明は完璧だったので満足した。とりあえず「断崖、山岳（中略）サルヴァトール・ローザ！」を引用しとけば何とかなる。

[u_mid]

BotWはスプラ1とかでは使われてるトーンマップ（カメラで言う露出調整、AE）を使ってないんだよね、明るさが固定なのはコントロールしやすくするのと同時に目標はフォトリアルではなく絵画的な方向なんだなと思った

[Rikerike]

こういう考察面白いな。昔もやっぱお金かけられない人が楽しむための工夫があったんだ……

[sakstyle]

松下哲也

[windish]

ここまで読み解く人が居るというのがすごい…

[hariopip]

おもしろい。ゲームの中だけだと、時オカでカメラを、風タクで表現を、スカウォで絵画的に表現として昇華し、ゲーム性にテコ入れしたのがBoWだと思ってたけど、美術文化史に源流があるとのこと。長生きサイコー

[kanflu]

ローゼンブラムの『北方ロマン主義』の語り直しだと思うけど、ロスコやニューマンが〝崇高〟の方向を突き詰めていったとして、ゼルダのビジュアルは〝土産物絵画〟的な方向を突き詰めていったという風に見える。

[leibniz]

思った以上に高山宏の眷属だ。

[snowdrop386]

フリードリヒの「雲海の上の旅人」といえば、ドイツのテノール歌手のカウフマンが、ドイツ歌曲集のジャケットでパロディネタをやっていたのを思い出す。「こっち見んな」と言いたくなると思うけれども。

[h-hirai]

ゲームは芸術だってはなしをBotWでやる記事、ついこないだ音楽に関して読んだと思ったら今度は美術だ。記事中にも書かれてるように、あとは文学要素に関する考察が読みたい。

[ornith]

むちゃくちゃおもしろかった……！ゲームと美術の関係性のみならず、現代の「美意識」や「体験」としての作品鑑賞についても考えさせられる。／“この作品はロマン主義的なピクチャレスクを体験するゲームである”

[kagariharuki]

ゼルダの西洋絵画的表現でいうと、「スカイウォードソード」の実機映像を紹介するときに宮本茂氏が「セザンヌの絵のようでしょう！」と言っていたはず。スカウォの実績あってのBotWだと思うので、その解説も読みたい

[morokyu]

名所浮世絵がスナップショット感覚で流行った江戸時代の日本でもこういう「自然の中にある絵画を探す」っていうムーブメントはあったのかもしれない。大神の続編あたりで浮世絵風オープンワールド出ないかな。

[shaphere939]

“ 「さすがにもういい大人なんで（笑）」と、今では廃人生活から脱却し、インディゲームを中心に楽しんでいるという松下氏。” 全く成長していない…

[tkggkt]

かっけえな

[tokage3]

記事コンセプトからしてめっちゃおもしろそう。後でじっくり。

[achakeym]

"自然の景色を見て「まるで絵みたいだ」という感想を漏らす。この…美意識が生まれたのもまたロマン主義時代であり、人々はこれを「ピクチャレスク」と呼んだ。…ある意味では現代の「インスタ映え」のようなもの"

[maruware]

美術史全然知らなかったけど面白い

[makou]

良記事だぁ。

[kyokosohonne]

素敵…！

[politru]

『高尚なポプテピピック』ってコメント好き

[mur2]

制作した人そこまで考えてないと思うよ

[allezvous]

メンデルスゾーンのフィンガルの洞窟は、タイトルの付け方がすでにロマン派だったんだなあ

[yono]

“18世紀ごろのイギリスの貴族男性には、学業を終えるとヨーロッパの大陸側諸国を旅して見聞を広める「グランド・ツアー」に出かけるという習慣があった”

[yuichi0613]

“近代美術史を研究する松下哲也氏は、『ゼルダの伝説 BotW』が18～19世紀ヨーロッパのロマン主義絵画の系譜にあるとする”