エレクトロニクス事業の黒字化へ「苦渋の決断」 都内のソニー本社で開いた会見で、平井社長は「PC市場のさまざまな環境の変化や競争環境、ユーザーの好みが変わってきたなど、さまざまなことがある」と背景を説明する。 VAIOについては「ソニーらしい、市場にある一般のPCとは違うデザインや機能に加え、フォームファクタやハードウェアのデザインも違うものがあった。PC市場に一石を投じてきたブランドではないか」「サプライチェーンなど、オペレーション面でも大きな貢献があった」とし、「ノウハウや資産は今後のソニーのビジネスでも大いに活用していかなければ」という。 「ソニーらしさ」を感じさせるPCで市場を席巻したVAIOの売却にまで踏み込んだのは、本業のエレクトロニクス事業の立て直しが待ったなしの課題になっているためだ。14年3月期の連結最終損益は300億円の黒字としていた従来予想が一転、1100億円という巨額