先週発売した日経情報ストラテジー2006年1月号「定義力を鍛えよ」という第2特集の冒頭で、山梨県の中堅スーパー、オギノがポイントカードを活用して優良客を定義することで、業務改善に成功している話を紹介した。また、同じ特集の中で、イズミヤも同様にポイントカードの情報を分析して、売り方の工夫をしていることも取り上げた。 実はこの2社の事例は、ポイントカード情報に基づいて上位顧客を優遇する「FSP」(フリークエント・ショッパーズ・プログラム)の実践事例でもある。特集のテーマから、今回はあえて優良顧客や死に筋の定義といった面から取り上げたのだが、「なぜ、この2社はポイントカード活用がうまくいっているのか」という面に興味を持たれた読者もおられたことと思う。 この特集を脱稿した直後の11月中旬に、『個客識別マーケティング——小売業のONE to ONE戦略実践法』『個客ロイヤルティ・マーケティング——小