なんとしても東京五輪・パラリンピックを開催したいという気持ちはわかるが、衆院の代表質問に登壇した自民党の二階俊博幹事長が「オリパラの成功が、世界中のアスリートの支援につながり、それを見て、次の時代に挑もうとする世界中の子どもたちの笑顔と希望につながると確信している」と言っていたが、なぜここで「子ども」を持ち出したのか一瞬戸惑った。ひょっとすると、これから「子ども」をキーワードにして何かを企てているのだろうかとも。 自民党が「こども庁」を創設したいそうで、そのための議論を始めるのだという。子育て政策などに「省庁横断で取り組む組織」と位置付けるそうだが、「省・庁」横断で取り組むのに新たな「庁」を作るのだそうだ。「子ども」と言えば反対が出にくい、反発を招きにくいというもくろみなのだろうけれど、これは役所の数を増やせば解決するのだろうか。縦割りの弊害などそれこそ何十年も前からわかっていただろうに、