2007年、1組の男女とその友人たちが米国ノースカロライナ州の森で小規模なキャンプを始めた。やがてキャンプは彼らの家となり、さらに1つのコミュニティーに発展した。 これが「ワイルド・ルーツ」の成り立ちだ。ワイルド・ルーツはノースカロライナ州西部の森にある生活共同体で、いくつかの原則に従ってつくられた。その原則とは「自由に生きる」、「無駄を出さない」、「常に学び続ける」だ。約12ヘクタールの土地に集団で暮らし、食事をし、水浴びをし、生きていくための「アーススキル」を駆使している。自分たちの知恵で何でも作り、知らないことがあれば、森に教えを請うという生活だ。 バークロッジと呼ばれる小屋の横でポーズを取る18歳のニコさん。ニコさんは2013年の夏をワイルド・ルーツで過ごした。当時は最年少の住人だった。(PHOTOGRAPH BY MIKE BELLEME)