その昔、私も書籍を出していたことがありました。 2005年の春、まだ日本では「Web 2.0」という言葉がほとんど耳にされなかった時期に「Web Designer 2.0 進歩し続けるWebデザイナーの考え方」という名の書籍を出しました。扱ったトピックが広くて浅く、中級者向けだったということもあり、それほど多く売れたわけではありませんが、今の私の考え方の基礎が執筆を通して形成された書籍です。 今はもう使えない技術話もチラホラありますし、振り返ると非常に恥ずかしい文章を書いていたので、今買うことをオススメしませんが、7年経った今も通用するメッセージがいくつか残っています。 ここ数年 UX やら利用者中心やらの話をよく耳にするようになりましたが、著書のほうでも利用者に向けて作ることの意味について掘り下げていました。書籍に書かれている以下の文章に想いが集約されていると思います。 本書をここまで読