中国は、月の裏側の岩石などを採取して地球に持ち帰ることを目指す無人の月面探査機を、3日、打ち上げることにしています。これを前に、宇宙当局の担当者は「中国だけでなく全人類に科学的な価値をもたらしたい」と意義を強調しました。 中国は、無人の月面探査機「嫦娥(じょうが)6号」を3日、中国南部 海南島の発射場から打ち上げる予定で、地球からは見えない月の裏側に回り込んで岩石などのサンプルを採取して地球に持ち帰る「サンプルリターン」を目指しています。 発射場では2日、宇宙政策を担当する国家宇宙局の担当者が取材に応じ「月のさまざまな場所のサンプルを採取することで、人類が月の成り立ちなどについて理解を深めることは非常に重要な価値や意義がある。中国だけでなく全人類に科学的な価値をもたらしたい」と述べ、意義を強調しました。 月の裏側は地球からの電波が届かず、直接、通信ができないため、月の裏側からの「サンプルリ