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書籍と歴史に関するhanamizuruzuruのブックマーク (2)

  • 『共食いの島』ニコラ・ヴェルト|生産的でない人を共食いさせた国家 - ボヘミアの海岸線

    いや、ちがう、同志、われわれはうまくやらねばならないとしても、春までには連中全部がくたばるように行動する必要がある。なにか着せるにしても、死ぬ前に少しばかり森の伐採をさせるのに間に合えば十分だ。 ――ニコラ・ヴェルト『共いの島』 生産的でない人を共いさせた国家 1930年代、スターリン時代ソビエトが主導した「移住計画」の記録である。「移住計画」と聞くとそれほど残虐に聞こえないかもしれないが、20世紀初頭の「移住計画」とは「いらない人間を辺境の地に追いやって、自分たちの世界からなかったことにする」ことだった。ナチスもユダヤ人大量虐殺システムを構築する前は、ユダヤ人をすべてマダガスカル島に移住させる計画をつくっていたことからも、「移住計画」の性質を推し量れる。 ソビエトはナチスよりも先んじて、「移住計画」という名の虐殺を実行した。ナチスは「整然とした虐殺システム」を構築したが、ソビエトのそ

    『共食いの島』ニコラ・ヴェルト|生産的でない人を共食いさせた国家 - ボヘミアの海岸線
    hanamizuruzuru
    hanamizuruzuru 2019/07/01
    ISBN 4622087553
  • 虜人日記・博物館|若き技術者が戦地で残した奇跡の記録

    1.はじめに 近い将来、太平洋戦争を経験した生き証人は一人もいなくなってしまいます。 そうなると、当に知るべき重大な真実まで消えてしまうのでしょうか? いえ、証人は消えても、証拠は生きています。 当時の戦地で記された日記が証拠として存在しているからです。 戦時中起きた事実を示す大方の資料は、敗戦と同時に日軍によって、意図的に焼却されてしまいました。 その中で「虜人日記(りょじんにっき)」は戦地から骨壺に潜んで持ち帰られた一次史料です。生き証人の証言が、時代と共に再構成され、変化して行くのはごく自然のことです。 しかしこの日記は、戦後社会の大きな意識転換に沿っても、加筆修正などされず、そのまま凍結していた、稀有で貴重なドキュメントです。 この史料は小松真一(こまつしんいち)という一個人の体験録です。彼自身が見聞き経験した、あり得ないような事実=誰もが否定したくなる真実が描写されています。

    虜人日記・博物館|若き技術者が戦地で残した奇跡の記録
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