アラスカを拠点に活躍していた写真家、星野道夫の著作はこれまで数多く手にしてきたが、この本を初めて見たとき、被写体であるジェーン・グドール (Jane Goodall) の顔つきに惹かれた記憶がある。このような顔つきの女性がいるものなのかという素直な気持ちを持った。彼女は、世界的にも有名なチンパンジーの生態を研究する動物学者である。ジェーン・グドール財団を運営するための資金作りに世界中を奔走しなければならないという立場にもある。その彼女のたった150頭しか生息せず、その長期的な存続が危ういと言われているタンザニアのゴンベ国立公園での姿。アラスカの大自然の創造物を畏敬の念を抱き撮影してきた星野道夫が捉える。 GOMBE ゴンベ / 星野道夫 1997, 東京, 143 pages, 276 x 337 x 18 ロンドンに生まれ、26歳から40年近く、タンザニアのゴンベ・ストリーム動物保護区で