イノベーション エンジニアブログ 株式会社イノベーションのエンジニアたちの技術系ブログです。ITトレンド・List Finderの開発をベースに、業務外での技術研究などもブログとして発信していってます!
普段仕事をしてるとき、いろいろなことに気を使いながら仕事をしてると思う。たとえばissueには、その背景、やりたいことや期待する効果、制限事項、認識している副作用やリスクの情報等などを書くような運用ルールを作っているチームは多いらしい。しかし、私たちのチームではそういうルールはない。それでうまくいくんだっけっていう話をよく質問されるので、考えてみた。 コードの品質をカバーするためのコメント私たちは、常にわかりやすいコードを書けるとは限らない。解説として、コメントが役立つ場面はある。 ちょっと待ってよ「よし、Why notを書こう!」と言って上手く書けるのは、そうとうに経験を積んだ人だ。そして、経験を積んだ人は大体問題ない。悪いコードほどコメントが必要だが、良いコメントが書けるくらいならコードはもっと良くなってる。鶏と卵じゃん。 コメントについて議論する暇があったら、コードについて議論したほ
lestrratさんがやってくれました。 ずいぶん前から、ソースコードを検索して読みやすいコマンドはないかなーと思っていました。個人的にはackで検索して見つかったファイルをlessで開いて再びキーワードを入れて当該行までジャンプしていたのですが、毎回毎回めんどくさい感じでした。コマンド一発でインクリメンタル検索してキーワード周辺のソースコードを読めるツールが欲しいなぁって思ってたんです。 とあるslackでお昼時に、mattnさんと「ほしいですよねー」という話から始まって、vimにあるgrepとかも物色しながら「いいのないねー」とか言ってたらkanさんが「@lestrrat 案件だ」って言い出して牧さんが召喚されてついさっきpecoに必要な機能が追加されてました。速いw ためしにpicotlsの開発ディレクトリでpecoの一行ラッパーperoを起動し、「EVP_Digest」を検索してみ
昔々、具体的には約1万7千年前の旧石器時代、大学の情報工学科を卒業して、新卒22歳でSIerに就職した男(以下SE)がいました。 SEはある日、上司に言われました。 「2016年くらいに、銀行で大規模な基幹システムが必要になるらしいから、今から君一人で作り始めて。工数は20万人月ね。」 そういうと、上司はシステム企画構想やそれに伴う提案書、ノートPCを1つSEに渡して、自分は狩りに出かけました。 途方にくれるSE氏、ここから彼の約1万7千年(1万6666年)にも及ぶ、20万人月のシステム開発が始まるのでした。 約1万7千年前 |- 要件定義書を作成着手。 | 周りの人達は狩りをしながら生きている。 | 約1万6千年前 |- 要件定義書の作成が完了する。 | 基本設計に着手する。 | 土器を作り始める人が現れる | 徐々に日本列島が大陸から離れ列島になっていく。 | 約1万4100年前 |-
古きよき時代から来ました、まじめなSE、まじめにSE。 id:bash0C7 です。 先日、テスト駆動開発を座学だけでなく実習形式で手を動かして身につけるイベント、TDD Boot Campの社内版を開催しました。 このエントリーではどういった狙いでどのようなかたちで開催したのかを解説します。 TDD Boot Campとは TDD Boot Camp(TDDBC) - TDDBC のサイトに下記の説明があります。 TDD Boot Camp(TDDBC) とは、テスト駆動開発(Test Driven Development)について、座学だけでなく、実習形式で手を動かして体得することを目的とするイベントです。 各地のコミュニティの方々が中心となって、全国各地で行われています。 わたしはかつて2010年の 7月10日 TDD Boot Camp名古屋(愛知県) に参加し、そのおかげできちっ
牛尾さんのブログで問題提起している「私はソフトウェアの専門家としてお答えすると、ウォータフォールは何のメリットも無いというのが私の意見である」という件について、自称ソフトウェア開発の専門家として考えたことを書いてみる記事。近しい各方面から意見を聞かれるので面倒なのでブログにまとめている側面もあるのだけれど。結論を先に書くと、計画駆動とアジャイルの扱いはバランスを重視。WFがメリットが無いというのは言いすぎだと思っている(課題はある)。 こちらも合わせて読んだ 日本でアジャイルが流行らない理由 - @ledsun blog 事業会社をIT会社に転生させることが、これからのSIerのミッション - GoTheDistance そもそも批判されるようなWF型プロジェクトは実在するのか 本件に限らず批判されがちな「ウォーターフォール型開発プロセス(以下WFと記述)」だが、実際のところ皆さんそれぞれ
■ [Security] Webとセキュリティとソフトウェア工学 超久しぶりに、かつ真面目な内容で更新です。 徳丸浩さんのTwitterでの 何度でも言うが、自力でトラブルシューティングできない人や組織は、自前でWordPres立ててはいけない / “一般ブロガーがAmazon Web Service(AWS)で独自ドメインのWordpressサイトを10分で作る方法…” に対して、 山田さんの(恐らく)達観したコメント「こうやってセキュリティが素人プログラマーや、見習いプログラマーを殺すんだろうなぁ。想像していたとはいえ、現実になってくると絶望しかない。」 を、 奥くんのコメント経由で見たわけです。 正直なところ、徳丸さんの元のコメントには100%同意で、山田さんもわかった上での達観なんだと思うのです(少なくとも「批判」ではないと思う)が、 ソフトウェア科学→セキュリティ→ソフトウェア工
「われわれがマイクロソフトを嫌っていたのではない、マイクロソフトがわれわれを嫌っていたのだ」――日本のソフトウェア技術者であり、Rubyの父とも呼ばれるまつもとゆきひろ氏は、日本マイクロソフトが主催する開発者向けイベント「de:code 2016」でこう語った。一体何があったのか。 「オープンソースソフトウェア」の誕生 その歴史は、1996年までさかのぼる。当時、米Microsoftが開発していた「Internet Explorer」の機能強化により、それまで大きなシェアを獲得していたNetscape CommunicationsのWebブラウザ「Netscape」シリーズとの2大ブラウザ戦争が勃発した。その後、Internet Explorerはますます勢いを増し、この勢いに押されたNetscapeは1998年1月にNetscape Navigatorを無償化。しかしシェアの巻き返しには
6月1日発売の『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』には、いくつかマイクロソフト時代のエピソードが書かれていますが、これもその一つです。この「シカゴ対カイロ」の社内抗争はマイクロソフト時代の思い出の中でも、筆頭のものです。 ◇ ◇ ◇ ビル・ゲイツの意思決定は光速 ビル・ゲイツが仕事で重要視していたのは、"光速"と言っても過言ではない迅速な意思決定です。これについては、どのくらい迅速だったかを象徴するエピソードを紹介します。 あれは忘れもしない1995年1月、シアトルの冬らしい小雨の降る昼下がりのことでした。米マイクロソフト本社内にはOSの開発に関する派閥争いがありました(OSとはマイクロソフトで言うWindows Vistaだったり、アップルでいうところのOS Xなどのパソコンやスマホを動かすための基本ソフトのこと)。"カイロ"というグループと"シカゴ"という
私はアメリカの大学で「インタラクティブメディアとゲーム開発」を専攻しましたが、その時受けたSoftware Engineeringという授業が色んな意味で素晴らしかったのでその授業がどう素晴らしかったのかを紹介していきます。 リアリティーがすごい まずこの授業、生徒数が80人ほどいます。ここから教授がみんなを約15人ずつの5つの会社に分けていきます。そうです、我々生徒は実は会社員なのです。 そして初日に出された課題は「自分たちの会社のミッションステートメントを考えてくること」です。 それだけでなく、プロジェクトマネージャー・プロセスエンジニア・リリースエンジニア・ドキュメンテーションマネージャー・クオリティーマネージャーの役割を会社のどの社員が取るのかを決めてこないといけないというのです。私たちは言われるがままにミッションステートメントを用意し、次の授業に備えました。 プロセスがすごい S
大きめのこととか,自信のないところを触るときは,コード書く前に,こういう作戦考えてみたけどどうですかって聞いてみたり,こういうことやりたいんだけど一緒に考えませんかって,いっしょに話して設計考えたりするとよいと思う. 一緒に考えたすぐあとに気が狂った設計とか言い出したらおかしいので,未然に変な設計のままコード書いてしまうのを防げる. 特に辛い気持ちになるのが、「気が狂った設計」「クソコード」「(こんな実装は)有り得ない」といった言葉だ。 Pull Requestのレビューが辛くて会社をやめたい 単に言葉が強いのはよくないと思う.我が社にはそんな強い言葉でレビュー書く人はいない. 我が社には,普段から強い言葉を発する人もいなくて,みんな物腰柔らかな変な言葉を話している. 言葉使いや文体は,ずっと過ごしてると同僚から移ったりするので,普段からそういう言葉を話していると,全体の雰囲気も悪くなりそ
ホワイトボックススイッチとは何か? オープン化がすすむネットワーク機器のハードとソフトの動向(前編)。ホワイトボックススイッチユーザ会 第一回勉強会 「エンタープライズ向けスイッチの出荷量は落ちていって、大規模データセンター向けのスイッチが市場でドミナントになる」こうした予測と共に注目を浴びている新しいネットワーク機器が、ホワイトボックススイッチです。 ホワイトボックススイッチとはどのようなもの何か、どのようなハードウェアとソフトウェアがあり、どう使われていくものなのでしょうか。 5月13日に行われた「ホワイトボックススイッチユーザ会 第一回勉強会」で、NTTソフトウェアイノベーションセンタの石田渉氏が行ったセッション「ホワイトボックススイッチの北米利用動向」の内容を紹介します。 今回はホワイトボックススイッチ勉強会の第1回ということもあり、ホワイトボックススイッチとは何か、またホワイトボ
先人たちが1年前に通った道で、いろいろいまさらかよって話なんですが。基本的に以下の記事読んだら分かります。要はGulpとかGruntといったモノ使わずにnpm run hogehogeでビルドしよーぜって話です。 task automation with npm run オレ的Gruntに対する最新の気持ち - from scratch Node - npm で依存もタスクも一元化する How to Use npm as a Build Tool // package.json "scripts": { "start": "npm run start-serve & npm run watch", "test": "stylestats public/files/css/maple.css", "start-serve": "browser-sync start --server publ
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