中国人住人の数が半数を超えた埼玉県川口市のマンモス団地に2014年から移り住み、「顔の見える関係作り」に奔走する。 商社マンだった20代のころ、ノルウェー支社で文化摩擦を体験した。ノルウェー人は仕事場に犬を連れてくるなど働き方も労働観も違う。それなのに、日本人上司は理解できず、いらついていた。 …
■当初は不満…交流・SNSで相互理解 地域の国際化に向けて地道な活動を続ける個人・団体を顕彰する「埼玉グローバル賞」(県主催)の表彰式が7日、さいたま市の知事公館で行われた。北本氏の津軽三味線奏者、山中信人さん(43)とNPO法人ら3団体が受賞し、同時に埼玉親善大使を委嘱した。 山中さんは昨年、津軽三味線の世界大会で2連覇を果たしたことや国際交流活動に積極的に取り組む姿勢が評価され、「世界への挑戦」分野で受賞した。 「未来への投資」分野では、タイなどで職業訓練事業を行うNPO法人「国際協力NGO・IV-JAPAN」(さいたま市)とバングラデシュで教育支援を行うNPO法人「YOU&MEファミリー」(草加市)が受賞した。 ◇ 「地域国際化」分野で受賞した芝園団地自治会(川口市)の岡崎広樹事務局長は受賞のあいさつで「同じような課題に取り組む地域の参考になればいいと思います」と話していた。 「埼玉
埼玉県川口市にある都市再生機構(UR)の「川口芝園団地」。約四千五百人が入居するが、近年、外国人居住者が増え続け、その数が半数を超えた。外国人住民のほとんどが中国人。団地内ではごみの出し方や騒音をめぐって、以前から暮らす日本人住民との摩擦が生じたが、多文化共生の研究者やボランティアの学生たちが「コーディネーター」となり、共生の道を歩み始めている。 (佐藤大) 【こちらは記事の前文です】 記事全文をご覧になりたい方は、東京新聞朝刊をご利用ください。 東京新聞は、関東エリアの駅売店、コンビニエンスストアなどでお求めいただけます。 「東京新聞電子版」 なら全国どこでも、また海外でも、記事全文が紙面ビューアーでご覧いただけます。 購読・バックナンバーをご希望の方は 「新聞購読のご案内」 をご覧ください。 掲載日やキーワードから記事を探す 「記事検索サービス」 もご利用ください。
川口市の芝園団地で22、23日に行われる盆踊りで、みんなが踊れるようにと、団地内にある芝園公民館が講習会を開いた。同団地には若い中国人の家族も多く住んでおり、本番で大勢の人が参加してくれることを期待している。 講師は同団地に住んで約30年という渡辺礼子さん(85)。5日の講習会には団地住民ら約20人が参加し、炭坑節など10曲を踊った。芝富士小学校3年生の金本直樹君は「始めは難しかった。だんだん慣れてくる感じ」。同じく3年生の渡辺心羽来(こはく)君は「楽しかった」と言う。 これまで2回の講習会にはに中国人も女性2人が参加。講師の渡辺さんは旧満州四平街(現中国東北部)生まれ。「中国人に教えるのは不思議な縁を感じる」と言う。「本番の盆踊りでは中国の女性もやぐらの上で踊る。若くて美人ばかりですよ」と話していた。
大学生と日中住民が落書きを紺色のペンキで塗りつぶした。手前右は自治会の赤羽さん。向こう側左から袁さん、古田さん、武さん=17日、川口市の芝園団地 中国人の住民が多く住む川口市芝園町のUR都市機構・芝園団地(約2500世帯)で17日、2号棟2階の共有スペースにある木製ベンチに書かれた中国人を中傷する落書きを消す催しが行われた。「落書きを消してアート作品にしよう」という大学生グループの提案に、団地自治会(600世帯)や団地商店会(津田恭彦会長)、URが賛同、日中住民による共同作業となった。 芝園団地では外国人居住者が増え、あと数年で中国人住民が日本人より多くなるとみられる一方で、日中の交流ははかどっていない。そのため団地の抱える「国際問題」の解消に役立ちたいと、東大や早大、文教大などの学生9人が「芝園かけはしプロジェクト」(代表・東大経済学部3年の寺沢峻之さん)を立ち上げ、落書き消しを活動の
多くの中国人の住民が住んでいる川口市芝園町のUR機構・芝園団地(約2500世帯)で26日、中国人を中傷する落書きで埋まっていたテーブルに日中住民が色とりどりの手形を押し、楽しいアート作品に生まれ変えらせた。 日中住民の懸け橋となる活動をしたいと「芝園かけはしプロジェクト」を立ち上げた大学生グループにとって記念すべき第一歩となった。 団地の共有スペースにあるテーブルには「中国人帰れ」などの落書きがあったが、「落書きを消してアート作品にしよう」と大学生たちが提案。団地自治会(平光四郎会長)や団地商店会(津田恭彦会長)、URが賛同し、17日に日中住民によって落書きを青いペンキで塗りつぶした。 仕上げの作業となったこの日は日中住民のほか、「かけはしプロジェクト」の大学生8人が参加した。 参加者たちは、自分の手に黄色や水色、ピンクなど色とりどりの塗料を塗って、テーブルにぺたんと押しつけた。手形がくっ
中国人の住民が多く住む川口市芝園町のUR都市機構・芝園団地(約2500世帯)で17日、2号棟2階の共有スペースにある木製ベンチに書かれた中国人を中傷する落書きを消す催しが行われた。「落書きを消してアート作品にしよう」という大学生グループの提案に、団地自治会(600世帯)や団地商店会(津田恭彦会長)、URが賛同、日中住民による共同作業となった。 芝園団地では外国人居住者が増え、あと数年で中国人住民が日本人より多くなるとみられる一方で、日中の交流ははかどっていない。そのため団地の抱える「国際問題」の解消に役立ちたいと、東大や早大、文教大などの学生9人が「芝園かけはしプロジェクト」(代表・東大経済学部3年の寺沢峻之さん)を立ち上げ、落書き消しを活動の第一歩にした。 ベンチの落書きは日本語で「中国人帰れ」など悪質な言葉が記され、アルファベットで「ジャパニーズオンリー」も。芝園団地自治会の役員
住民の約3割が外国人とされる、川口市のUR都市機構「川口芝園団地」で17日、人種差別的な落書きを住民らが消し、アート作品にするイベントがあった。日本人と中国人の住民約10人が参加し、落書きが書かれた木製の机と椅子を紺色のペンキで染め上げた。 「中国人帰れ」「JAPANESE ONLY」――。2号棟2階に置かれた机と椅子に黒色のマジックで書かれた落書き。自治会長の平光四郎さん(86)によると、2~3年前から目立つようになったという。 落書き一掃を思い立ったのは、都内の大学生ら9人。団地には約2500世帯が暮らし、うち約800世帯が外国人。多くが中国人で、団地内の日中住民の共生をめざす「芝園かけはしプロジェクト」の第一弾だ。 早大3年の土井寛喜さん(21… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただ
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