第71期ALSOK杯王将戦七番勝負第4局で渡辺明王将(左)に勝利し、感想戦で対局を振り返る藤井聡太新王将=東京都立川市のSORANO HOTELで2022年2月12日午後7時21分、大西岳彦撮影 「人類が見つけるのは無理」。東京都立川市で11、12の両日指された第71期ALSOK杯王将戦第4局。渡辺明前王将(37)が1日目の昼食休憩の後に指した7四歩(63手目)に対し、記者室を訪れた勝又清和七段(52)が断定するように言った。自陣の銀をタダで取られるのを放置した驚きの一手。解説の佐々木慎七段(42)も「渡辺さんは(事前に)この手を研究していたと思う」と話した。 将棋ソフトの進化が従来の戦い方を劇的に変えつつある。藤井聡太新王将(19)も渡辺も、今では人工知能(AI)を搭載した最新のディープラーニング系ソフトで戦術を研究している。第4局を見た谷川浩司九段(59)は「将棋の質が変わった。最新型