宮城県石巻市では東日本大震災で被災した仮設住宅の入居者などのために、車に本を積み込んだ「移動巡回図書館」を運行してきましたが、住まいの再建とともに利用者が減少したことから23日で最後となり、住民たちが名残惜しそうに本を借りていました。 震災後の利用者は延べおよそ2万人、貸し出した本はおよそ10万冊に上ります。 しかし、震災から8年がすぎ住まいの再建が進んで仮設住宅の入居者が僅かになり「ひより号」の利用者も減少したことから、再びその役割を終えることになりました。 最後の運行となった23日、「ひより号」は石巻市の雄勝地区を回り、地元の住民が名残惜しそうに本を借りたり、返却したりしていました。 80代の女性は「本を読むことがいつも楽しみでした。震災の時に本を読むことで得た元気はとても大きかったです」と話していました。 石巻市図書館の飯坂隆さんは「仮設住宅の集会所で楽しむことができるように手芸の本