「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は好評公開中(C)カラー 公開中の「シン・エヴァンゲリオン劇場版」。完結編となる本作について、そして「エヴァンゲリオン」シリーズについて作画監督のひとり・BパートとDパートの前半を手がけた浅野直之さんにお話を伺いました。 ――浅野さんは今回の「シン・エヴァンゲリオン劇場版」で作画監督を務められていますが、浅野さんにとって「エヴァ」はどんな作品ですか。 浅野 自分は1980年生まれなんですけど、たしか中学三年生のころに「新世紀エヴァンゲリオン」の放送が始まったんです。当時15歳で(碇)シンジくんとドンピシャの世代でした。そうしたら、僕のまわりの人たちがどんどんヒートアップしていって。その熱の大きさに僕自身はついていけなくて、「エヴァ」とちょっと距離があったんです。「エヴァ」は、めちゃめちゃ愛がなければ触れてはダメなんだという感じがありました。生半可に触ると、火