2011年9月15日から18日まで開催され、総入場者数が史上最多の22万6687人に達した「東京ゲームショウ2011」(TGS 2011)。これほどの“大入り”になった背景を端的に言えば、ゲームの世界が転換期を迎え、ゲームビジネスの新しいプレーヤーやファン層を呼び込んだ、ということになるだろう。具体的には「ソーシャルゲーム勢の勢力拡大」と「ゲーム専用機のソーシャル対応」が進んでいるのだ。 これまでのTGSでは最新のゲーム専用機と、各ゲーム機に向けた新作のパッケージ型ゲームが来場者の関心の的だった。それが今回は、ソーシャルゲーム関連の展示や講演が格段に増え、人気を集めるようになった。会場ではグリーがソニー・コンピュータエンターテインメント(SCE)に匹敵する大規模なブースを構え、同社の田中良和社長が初日の基調講演に登壇。ディー・エヌ・エーやミクシィ、NHN Japanなどソーシャルゲームを手