県内に大きな被害をもたらした台風21号から1カ月。延べ約22万戸が停電し、全域復旧には6日半を要するなど、平成に入って最大規模の被害となった。停電が長引いた原因は、山間部での想定を超える規模の倒木だった。 9月4日、県内に最接近した台風21号は、県内ほぼ全域を暴風域に巻き込んだ。最大瞬間風速は、午後3時半ごろに岐阜市で39・3メートル、大垣市では9月の観測史上最大となる34・8メートルを観測した。 直後から、各地で停電が発生。9月11日にすべて復旧するまで、延べ約22万戸が停電した。停電戸数は三重県の延べ約28万戸より少なかったが、復旧には時間がかかった。中部電力岐阜支店は今月1日の会見で被害状況を説明した。桜木誠・配電運営課副長は「我々の常識を超える異常な倒木があった」と振り返る。 強風による倒木が多発したの…