浜松市中区の浜松オートレース場で救護員の男性(59)が転倒したバイクの直撃を受けて死亡した事故から十日で一週間となる。同レース場では約四十年前にも救護員が走路でバイクの直撃を受け亡くなる事故があったが、今回は、レース場内でも「安全」とされた走路内側で待機中の救護員が犠牲となった初のケース。救護員が所属する東日本小型自動車競走会浜松支部と浜松市、選手会の三者は、再発防止策を、今月下旬までに講じたい考えだ。 (岸友里、山本晃暉) 事故は三日、第一レース開始直後に発生した。市によると、外側から出走した選手Aのバイク前輪と、内側にいた選手Bの後輪が接触。外側の選手Aが落車し、無人となったバイクが、そのまま走路内側に進入し、第一コーナー付近にいた救護員を直撃した。救護員は、走路から数メートル離れた内側で待機し、事故で転倒した選手の救護や車両撤去を担うが、待機場所の周りに、転倒したバイクなどから身を守