大阪市が公費で運営してきた吹奏楽団「大阪市音楽団」が29日、橋下徹市長の定例会見に突如登場し、報道陣に演奏を披露した。市政改革で4月から一般社団法人になるのを前に、自立に向けて寄付を呼びかける「サプライズ演奏」だ。 楽団は1923年の創立。国内唯一の自治体直営の吹奏楽団として市民に親しまれてきた。会見冒頭、延原弘明団長ら団員5人が登場。クラリネットやオーボエで映画「白雪姫」の「ハイホー」を演奏し、報道陣から拍手を受けた。 音楽専従の市職員約30人が演奏活動をしてきたが、橋下市長は市長就任直後から「市が抱えておく必要はない」と指摘。新年度からは法人職員となり、3年間は計3億3800万円の助成を受け、その後は演奏料や寄付金で運営する。 橋下市長は記者会見で「市音は大阪の宝。税で支えるのではなく、市民の鑑賞料で支えてもらう。演奏会に足を運び、応援してほしい」と呼びかけた。