「人財・教育」の重視を掲げながら 新入社員の研修中自殺が発覚 中堅製薬会社「ゼリア新薬工業」で22歳の新入社員が研修中に精神疾患に陥り、新宿駅で飛び込み自殺していたことが明るみになった。判明したのは両親が起こした損害賠償請求訴訟からだが、2015年には中央労働基準監督署から「自殺は社員研修による精神疾患が原因であり、労働災害に当たる」と認定されていたのである。 かつて「地獄の特訓」が持てはやされたが、まさに地獄の特訓の犠牲者だ。「人命を救う」ために存在するのが医薬品メーカーのはず。新入社員が自殺したことで、ゼリア新薬の存在価値が問われている。 社員研修会社による「地獄の特訓」 事件が起きたのは4年前の13年5月。早稲田大学文学部を卒業し、ゼリア新薬の医薬情報担当者(MR)として入社した村西雄太氏が新入社員研修中の18日、自宅に帰る途中、新宿駅で電車に飛び込み自殺したというものだ。 ゼリア新