CMOSセンサは産業用へパラダイムシフト 話は2010年から現在にワープする。CMOSセンサを使う製品としては、デジカメ市場が急速に縮小し、スマホ市場も年間出荷台数15億台弱で飽和して、2017年には初めてマイナス成長となった。つまり、コンシューマー用のCMOSセンサ市場は、今後成長が期待できない。 一方、産業用のCMOSセンサ市場は、間違いなく拡大する。特に、自動運転車には1台当たり約10個のカメラが搭載される見込みであり、年間生産台数約1億台弱のクルマ用CMOSセンサ市場は、急成長するだろう。 つまり、CMOSセンサの用途は、コンシューマーから産業用、特にクルマ用に大きくパラダイムシフトし、その市場は巨大になることは誰が見ても確実である。 したがって、ソニーが今後、CMOSセンサに巨額投資を行うのは、正しい経営判断である。問題は、これまでソニーが強みを発揮してきたコンシューマー用から、