福岡市は昨年夏にあった水泳の世界選手権福岡大会(世界水泳)と世界マスターズ選手権九州大会によって「433億円」もの経済効果が同市にあったと公表しました。チケット販売も協賛金も目標に届かず、空席が目立つ日があった同大会。日本共産党市議団が検証したところ、過大な“盛られた”経済効果が出るような計算、“盛り算”が行われていたことが分かりました。(矢野昌弘) 22日の市議会で中山郁美団長が指摘しました。市が公表した経済効果は、実際に観光客が福岡市で使ったお金ではなく、モデルケースを当てはめた推計で導いた金額です。観光庁などが作成したモデルを参考に計算しますが、どのモデルを用いたかで額は大きく変わります。 例えば福岡市は、「1人当たりの消費単価」で、いくつかあるモデルのうち最も適切と思われる「スポーツイベント」でなく、消費単価が高い「ビジネス出張」で計算していました。宿泊数や外国人観光客の比率でも、