70年代後半の東京ムービーの作品、あるいは同時期の日本テレビのドラマなどに、いつも同じ音が使われているのが気になっている人はいないですか。アニメでいえば『元祖天才バカボン』『新ルパン』『あしたのジョー2』『ベルサイユのばら』など。もちろん『マモー編』や『カリ城』も鈴木さんの選曲です。BGMと呼ぶには短いけれど、ブリッジにしては長すぎるくらいのものが多いはず。「チャカチャン」とか「ジャジャン」といったブリッジも、いつもお馴染みのものが使われていた。 あれは選曲家(あるいは音楽監督)の鈴木清司さんの仕事なんですよ。鈴木さんは、自分のライブラリーにある音源を色んな作品で使っていた。今、チャンネルNECOで「気まぐれ天使」というTVドラマを放映しています。主演は石立鉄男。1976年から1977年に放映されたものだから、『元祖天才バカボン』と時期的の番組ですね。これが愉しいんですよ。いや、ドラマ自体