「復刊」ということで話題になっていた一冊。 本書は、ゲームウオッチを初め数々の任天堂の製品開発に携わってきた横井軍平氏の「作品」を紹介しながら、それぞれについて横井氏自身へのインタビューを載せつつ、これらの「作品」を開発しているときに横井氏が考えていることはなんなのか?に焦点を当てた本。 象徴的なテーマ「枯れた技術の水平思考」、これは僕ら技術者にとってはまさに「そこにある現実」であり、OSやプログラム言語などにおいて古いモノが必ずしも悪いとは限らないことを日々実感しているのだけど、でもいざ実際に自分が何か作ろうかなと思ったときに考えるのは新しい技術であり、新しい方法であり、工夫であり、サービスであり、場合によっては全く新しいモノを作り出すまでは何も完成しない、完成したとしても技術が未熟で応用が利かないなんてことになったりするわけで、実践するのは本当に難しい。 横井さんというと僕はゲームウオ