「ハロー、アメリカ」で米ツアーに足を踏み入れたあの冬から、もう6年だ。 昨秋にスタートした'14-'15年シーズンは年明けをもって本格化。石川遼は1月下旬、2015年の初戦をカリフォルニア州で迎える。ハワイで行なわれたヒュンダイ・トーナメント・オブ・チャンピオンズで、いきなり松山英樹が活躍してみせた傍ら、静かにティオフの時を待っている。 本格参戦2年目の'13-'14年シーズン、石川はフェデックスポイントランキングで75位(プレーオフ終了後は72位)に入り、賞金シード復帰を果たした。それでもいまだ響く世間からの厳しい評価は、スターとしての宿命。初優勝への期待は、時間の経過とともに課せられた義務へと変わりつつある。 勝負は時の運。とはいえ最後に運を引き寄せるためにも、欠かせない技術もあるはずだ。 それは何か。手がかりは米国での6年間で蓄えてきた米ツアーでのデータ。そこから見える石川遼の“得意