先日聞いた話。 今60代半ば、30代の奥さんがいて小さい子供が2人いるという男性。 銀行口座に何億という金があったけれど使っても使っても減らなくて、何百万と財布に入れて花街に出掛けて遊び歩いていた。ある日その財布を落としたが財布に躓いて交番に届けてくれた人がいて、こんなんじゃあかんなと思い直して遊び歩くのを止めたんだ……という武勇伝的な話。バブルが弾けた後の話らしいからそれ自体はすごいなあと思うのだけど、でもその聞いた話を興奮して話してくれたバブル世代の「おっさん」ほど、その話を興奮して聞けない僕がいる。シンプルに妬みとか、もしくは金のない自分から見て現実感がないとかそういうことではなくて、 なんだろうなあ、そういう人生を夢見て生きたことがないんだと思う。 お金を持っているのはシンプルに羨ましいけれど、「何百万持って花街へ行く」ということ自体に羨ましさを全く感じない。これが、趣味の自転車に