はじめに 本記事はRookと仲間たち、クラウドネイティブなストレージの Advent Calendar 2020 9日目を後からこっそり埋めたものです。 今後数年のCephの動向予測をします。機能的にどうこうという話はしなくて、どういう管理方法が主流になるとかどういう製品が出てくるかとかそういう話です。わたしはCephの製品を出している会社にいるわけではないので、あくまで外野としての意見です。 管理ツール乱立問題 Cephは非常に高機能です。10年以上にわたって多くの大規模ユーザが使ってきたため、ストレージ屋さんがとくに気にする使用実績についても申し分ありません。ただし使い勝手という面では課題があり、生のCephをそのまま使うのは大変という問題がありました。できたクラスタの管理も大変ですし、そもそもインストールが面倒です[1]。 Cephを管理するソフトウェアにはデファクトスタンダードとい