日本のクラスター対策を主導してきた押谷(7月6日、都内) HAJIME KIMURA FOR NEWSWEEK JAPAN <日本のクラスター対策を主導してきた東北大学の押谷教授。7月6日、独占インタビューを行い、積極的なPCR検査の必要性や新宿区「夜の街」の状況について聞いた。本誌「ルポ新宿歌舞伎町『夜の街』のリアル」特集より> 積極的なPCR検査の必要性と現在の新宿区の状況を、厚生労働省クラスター対策班を率いてきた東北大学の押谷仁教授はどうみるか。ノンフィクションライターの石戸諭が押谷に聞いた(取材は7月6日、構成は本誌編集部)。 ──3月の段階で、押谷さんは日本はPCR検査数を抑えていると発言していた。その後は拡大したほうがいいと、方針を転換したかのように報じられていたが......。 転換したというようなことは全くない。メディアがPCR推進派と抑制派という二項対立をつくったことが問
お問合わせ : TEL.03(3411)0151内線(6224) ご予約変更 : TEL.03(3411)0151内線(6212) 住 所:〒154-8532 東京都世田谷区池尻1-2-24 当院におけるクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」から搬送された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)104症例のまとめです。 背 景 当院は第一種感染症指定医療機関として、2020年1月30日より武漢からの帰国チャーター便の有症状搭乗者を皮切りにCOVID-19疑い症例及び確定症例の受け入れを行い、2020年3月5日までにダイヤモンドプリンセス号船内感染症例と都内探知症例を含む計112症例(うち1症例はPCR陰性であるが臨床診断)を経験した。このうち2月25日まで観察し、報告に同意の得られたダイヤモンドプリンセス号からの搬送104症例について報告する。 なお、本報告は、COVID-19が現
これまでと状況はどう変わったのか、そして、なぜ今、この提言を我々に向けて発信したのか。 専門家会議の構成員の一人で、国際的な新興感染症対策のスペシャリスト、川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦さんにその狙いを解説していただきました。 ※インタビューは3月23日夜に行われ、話した内容はその時点の情報に基づいています。 欧米の爆発的な流行に日本も影響を受けざるを得ないーー専門家会議が3月19日に出した「状況分析・提言」はかなり厳しい見通しが書かれています。急に危機感を強く打ち出す方針に転換した印象を受けます。 欧米での爆発的な流行と、それに対するリーダーたちの動き、死亡者の増加によって、今まで言ってきたこととニュアンスの違うことを言わざるを得なくなってきたと感じています。 ーー「オーバーシュート」とか、都市を封鎖したり、強制的な外出禁止の措置や生活必需品以外の店舗閉鎖などを行ったりする「ロックダ
NTTドコモのHPより NTTドコモのコールセンターで新型コロナウイルスに8人が感染しました。集団感染の可能性があります。ここで働いていたスタッフにインタビューしたところ、以前に「担当者から『風邪でも出勤できるようなら来てください』と言われていた」との証言が出ています。 ドコモコールセンターで8人が新型コロナに集団感染の可能性 NTTドコモは3月12日に、都内のコールセンターで8人が新型コロナウイルスに感染したことを明らかにしました。 ・(お知らせ)当社コールセンターにおける新型コロナウイルス感染者の発生について<3月15日追記> それによると、3月11日に協力会社の社員1人が感染したことを確認したため、12日から運営を停止。その後15日午後9時までに同じコールセンターで働く5人の感染が確認され、その後も2人の感染が確認され合計で8人が新型コロナウイルスに感染しています。 このコールセンタ
医師や入院患者に新型コロナウイルスの感染者が出たが、その後、通常診療を再開した済生会有田病院。朝から救急患者が運び込まれた=和歌山県湯浅町で2020年3月4日午前9時13分、幾島健太郎撮影 新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。世界保健機関(WHO)は11日に「パンデミック(世界的な大流行)」を宣言しました。WHOのまとめでは11日現在、患者は世界で11万8000人を超え、死者は約4300人。単純に死者数を患者数で割った致死率は約3.6%になります。日本の国内患者数(クルーズ船の乗員乗客は除く)は11日現在、619人で、死者は14人ですから、同様の計算で致死率は2.3%です。 ところが「実は、致死率は1%以下ではないか」という推定が専門家から出ています。米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」は3月5日付で「致死率は1%よりかなり低い」と推定する論文を掲載。米保健
基礎疾患がある人たちが新型コロナウイルスに感染すると重症化のリスクが高くなるという指摘があり、ぜんそくの持病がある人たちからは不安の声があがっています。 また、ぜんそくの持病がある40代の男性は電車やバスなどで、ぜんそくの症状で「せき」が止まらなくなった際などに周囲の人たちからの厳しい視線にも悩まされているといいます。 「会社に向かう電車の中でせきが止まらなくなってしまい、周りの人から迷惑そうな視線を向けられたり席を移動されたりすることがあります。不安にさせてしまっていることに対して申し訳ない気持ちもありますが、ぜんそくのせきはうつるものではないので、つらい思いをしています」と話していました。 小学生の娘がぜんそくの持病がある母親は「ふだんから、せきをすることに後ろめたさがあるようですが、新型コロナウイルスの感染が広がって以降、より一層、せきができなくなったと言っています。マスクをして、せ
せきに視線、「花粉症です」 缶バッジ人気―新型肺炎 2020年03月10日18時09分 ぜんそくと花粉症を示す缶バッジ=5日午後、川崎市 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、電車内でせき込み、「周囲の目が気になる」という人が増えている。そんな肩身の狭い思いをしている人の間で、ぜんそくや花粉症であることを知らせる缶バッジが人気だ。 スギ花粉症、8割の人に効く舌下免疫療法~常温保存できる錠剤で治療も楽に~【メディカルサロン】 川崎市の雑貨店「エピリリ」の店頭には、かわいらしいイラストとともに「花粉症です」「ぜんそくマーク」「このセキうつりません」などと書かれた手作りの缶バッジやキーホルダーが並ぶ。店主の牧野美和さん自身もぜんそく持ちで、発作が出て激しくせき込んだ経験がある。「マスクをしていても周囲の目が気になる。申し訳なく思ってしまう」という。 ぜんそくと花粉症を示す缶バッジを持つ牧野美和さ
[ロンドン発]風邪を引いたら自宅で療養するのが当たり前、かかりつけ医(GP)に行っても抗生物質なんて絶対に処方してくれない公衆衛生の故国イギリスから日本の新型コロナウイルスを巡るドタバタぶりを見ていると驚かされます。 英首相官邸筋に「新型コロナウイルス対策を教えて」「ロンドンに東京五輪を代替開催する準備はあるの」「イタリア便はどうするの」と尋ねても「科学や医学に従って計画を実行に移すだけで政治や官僚がうんぬんする余地はない」という答えが返ってきます。 一方、日本では新型コロナウイルスを検出できる唯一の検査法であるPCR検査を巡って不毛な論争が起きています。そこで免疫学の第一人者である大阪大学免疫学フロンティア研究センターの宮坂昌之招へい教授にテレビ電話でお話を伺いました。 宮坂昌之氏(本人提供)――日本国内の感染状況を把握するためPCR検査をもっと拡大しろと声高に主張する人がいます 「イン
新型コロナウイルスに関する「混乱」が止まりません。太融寺町谷口医院(以下「谷口医院」)を受診する患者さんからも「外出が怖い。すれ違う人すべてが感染者に思えてしまう」と訴えられたかと思えば「新型コロナなんてインフルエンザと同じようなものでしょ」と言われることもあります。そういった極端な考えは事の本質を見失うことになり危険です。今回は、新型コロナウイルスをきちんと理解するために「単純な思考に陥らないで」という話をしたいと思います。 過度の危険視も楽観もよくない マスクについては、前々回のコラムで私が予想したように「根拠のないデマ」がすでに流れてしまっています。ある患者さんからは「薬局ではマスクが品切れなんです。谷口医院で売ってもらえませんか」と言われ、別の患者さんからは「マスクなんて意味ないんでしょ。ツイッターでどこかの医者がつぶやいてましたよ」と言われました。 「マスクは意味がない」などと発
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