新型コロナウイルスの感染が都市部を中心に拡大し、その検査対応や治療にあたる医療体制への懸念が高まっている。4月1日に日本集中治療医学会の西田修理事長が発表した声明のなかで、国内の集中治療の体制はパンデミックには大変脆弱であり、人口10万人あたりのICUのベッド数は現状では5床程度で、深刻な感染拡大に見舞われているイタリア(人口10万人当たり12床程度)のそれよりもはるかに少ないことを明らかにしている。そして、今後の対応として人工呼吸器を扱える医師及び、必要とされる看護師を配置するなどのマンパワーが必要とされていることを訴えている。以下、全文を紹介する。 日本集中治療医学会のコロナ関連情報はこちらから ◇ 会員の皆様に於かれましては、COVID-19の対応に追われ日々忙しくされている方も多くおられることと存じます。 また、新年度になり新しい仲間が増えた職場も多いかと思います。 さて、COVI