■激しい練習と、菜食の両立 陸上教室で子供たちと跳躍の練習をするカール・ルイスさん=2007年7月1日、大阪市東住吉区の長居陸上競技場、山本裕之撮影 この冬、北京冬季五輪の出場が有力視されるフィギュアスケート・アイスダンス選手の小松原美里さん(29)も4年ほど前からヴィーガンだ。「以前は4分間の演技を終盤の体力を気にしながら滑っていた。ヴィーガンになって練習後の疲労回復が早くなり、高強度の練習を続けられるので試合でも余力がある。ヴィーガンが成績向上の理由の一つだと思う」。全日本選手権で3連覇中だ。 ヴィーガンになるきっかけは、イタリア・ミラノにスケート留学中のこと。子宮筋腫になる恐れのある腫瘍(しゅよう)が見つかった。再発を防ぐ方法を調べ、食生活を見直そうと思い立った。 だが、激しい練習を続けながら、菜食中心の食事に変えていく試行錯誤は容易ではなかった。フィギュアスケートは体力的な負荷が大