12月8日に公開された「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(松竹)が大ヒットの兆しをみせている。小説が原作の実写映画で恋愛ものという、最近では珍しくない設定のため、興行的な大ヒットは予想されていなかったが、公開3日間で観客動員数が約24万6500人、興収は約3億2200万円を記録。同じく公開初週の「窓ぎわのトットちゃん」や、海外でもすこぶる評価の高い「ゴジラ-1.0」と競った結果の初登場第2位は大健闘だといえるだろう。 「あの花──」の主演の福原遥(25)は過去の主演作品において、女優としての実力は十分ながら数字(興収成績)が伴わないという指摘もあったが、今作はそんな下馬評を覆して数字を伸ばしている。 「福原は2018年3月公開の『女々演』で主演デビューして以来、3本の作品で主演を務めていますが、どの作品も興収成績は製作費用をギリギリ回収するぐらいでした。昨年後期の朝の連続テレビ小説