「稼げる大学」を体現する仕組みとして政府が始めた「国際卓越研究大学」の制度。認定校の運営を巡り、外部の関与を強める方針が示された。重要事項を決める際、学外者の賛同を必須とするという。外部の関与が強まり、自治が損なわれると、権力の意をくむ「御用機関化」が加速しかねず、他の大学に広まる危惧も。そんな話を進めていいものか。(山田雄之、曽田晋太郎)
法案はインフラや重要物資の供給網に関する情報のうち、漏えいすると安全保障に支障を与える恐れがあるものを「重要経済安保情報」に指定。その情報を扱う民間企業の従業員らは犯罪歴や精神疾患、家族の国籍など7項目の身辺調査を受け、適性評価で認定を受ける必要がある。 3日の審議では、立憲民主党の渡辺周氏が「外国人材が増える中で、外国人への適性評価をどう考えるか」と質問。高市早苗経済安保担当相は「評価対象者が外国籍である事実は考慮される要素の一つ。最終的には調査結果の総合評価で判断される」と述べた。
ちょっと用事があってライブラリースキーマのことを調べてたら、要素があちこちに散在していたので、ざっくりかき集めて参照可能にしておくメモ。 とりあえず2024年2月19日現在。 ●文献 ⑥オープンサイエンス時代における大学図書館の在り方検討部会(第6回)議事録:文部科学省 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu29/004/gijiroku/mext_00006.html ⑦オープンサイエンス時代における大学図書館の在り方検討部会(第7回)議事録:文部科学省 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu29/004/gijiroku/mext_00007.html ⑧オープンサイエンス時代における大学図書館の在り方検討部会(第8回)議事録:文部科学省 https://
日欧DHクロストーク -- 大学図書館による研究支援のこれから --2023年11月7日(火) (日本) 18:00-20:00 / (欧州中央) 10:00-12:00 デジタルアーカイブ学会 第 8 回研究大会サテライト企画(オンライン) 情報学を人文系の研究に導入するデジタル・ヒューマニティーズ(DH)が注目されています。日本の伝統的人文学ではまだ発展途上ですが、北米・ヨーロッパ等の海外では人文学全体でデジタルの手法をつかった研究が活発化しています。そこに大学図書館やライブラリアンが貢献している例も少なくありません。 図書館はデジタルヒューマニティーズにどこまでかかわることができるでしょうか? デジタルアーカイブや研究データなどの資源はどのように活用されるでしょうか? 新しい世代の学生・研究者に向けて、図書館の役割はどう変化していけるでしょうか? 今回のクロストーク企画では、日本とヨ
「戦争を起こす人間に対して、本気で怒れ」 父は穏やかに言った。 外でけんかをして、不機嫌な顔をした、小学生の私に対して。 「世の中には、つまらない人間はいる。 だけど、本当に悪い人間は、戦争を起こすヤツだ。 戦争は、ほんの一握りの人間が起こす。 そして、ものすごい数の人が不幸になる」 年齢を重ねた私は、このところ父のことばを思い出すようになった。 きっと父は、何度も何度も繰り返して、私に伝えたのだろう。 その意味が分かるようになったと感じたのは、ごく最近のことだが… 父の名は、「四國五郎」。 広島で、膨大な量の絵と詩の作品を生み出し続けた「詩画人」。 生涯をかけて、戦争を憎み、平和の尊さを伝えようとした、そんな人間だ。 日ざしの強い駐車場で、教えられた番号に電話をかけると、「もう、そこまで来てますよ」と告げられた。 辺りをキョロキョロと見まわすと、優しそうな風貌の男性が携帯電話から耳を離し
すでに指摘した通り、やはり知財、特許を巡る問題がめくれてきた格好です。報道の内容を確認してみます。 まず読売新聞。 国立研究開発法人「産業技術総合研究所」(茨城県つくば市)の技術情報漏えい事件で、(中略)権恒道容疑者(59)(不正競争防止法違反容疑で逮捕)から研究データの提供を受けた中国企業が、約1週間後に中国で特許を申請していたことが捜査関係者への取材でわかった。内容が類似しており、警視庁公安部は研究データを転用したとみている。 さらに毎日新聞 容疑者の妻が漏えい先代理店社長 中国で特許申請か (中略)権恒道容疑者(59)=不正競争防止法違反容疑で逮捕=の妻が、漏えい先とされる中国企業の日本代理店の社長だったことが、捜査関係者への取材で判明した(中略) 漏えい先とされるのは中国の化学製品製造会社で、つくば市内にある日本代理店の社長を権容疑者の妻が務めている。同社は2018年4月、権容疑者
『LRG(Library Resource Guide)』第40号 2022年夏号 特集「図書館とジェンダー」 https://arg-corp.jp/2022/08/15/lrg-28/ ●「巻頭言」岡本真 / 「はじめに」「おわりに」猪谷千香 ・「「図書館とジェンダー」という特集を進めるうえで迷いや揺らぎがなかったわけではありません」(巻頭言) 「ジェンダーについて特集することは「冒険」だった」(おわりに) →<e>そうならないようにもっと話題を可視化・遍在化しよう、それはどんな話でもどんな場でもいい。後に出るように、”視点”なんだし。 ・(ジェンダーまわりの違和感について)「心の片隅に小さなトゲのように、ずっと刺さったままだった」 「これらの問題と図書館は、どう関係があるのか」 「図書館を取材しながら刺さり続けた小さなトゲの正体は何なのか。些細なことに目を背けずに、知らなければならな
令和3年(2021年)2月に策定した(仮称)中央図書館基本構想(以下「基本構想」という。)に基づき、(仮称)中央図書館の候補地を3か所選定するとともに、基本構想の豊中市立図書館の基本方針等の関連内容を具現化し、新たな図書館サービス網を示す「豊中市立図書館みらいプラン(素案)」をとりまとめましたので、豊中市意見公募手続きに関する条例に基づき、意見を募集します。 なお、このプランは、豊中市意見公募手続きに関する条例第2条第6号アにあたるものです。 市の区域内に住所を有する者市の区域内に事務所または事業所を有する個人及び法人その他の団体市の区域内に存する事務所または事業所に勤務する者市の区域内に存する学校に在学する者市税の納税義務者1から5までに掲げるもののほか、意見公募手続にかかる計画等に利害関係を有するもの
過日、岩波書店さんより『アカデミアを離れてみたら 博士、道なき道をゆく』と題する本が出版されました。この本は2020年春に始まったWEB上のリレー連載をまとめたもので、21名の博士の体験が綴られています。連載の初回を担当した私は、ポスドクを11年続けた末に研究の道を諦め、なんとか民間企業に転職したエピソードを寄稿しました。同じように就職に悩める博士の、何かしらの参考になることを願って書いた文章は、聞くところによるとずいぶん多くの方に読んでいただけたそうです。また、記事をきっかけに新聞に取り上げてもらう機会にも恵まれ、私なりにポスドク問題の認知向上に貢献できたのかなと思っています。(なお、出版にあたり連載の公開は終了しましたが、私の記事は試し読みとして全文ご覧いただけます。) そんな記事の公開から1年半ほどの間、他の博士の体験談やネットに流れる感想、そして新聞雑誌の書評などを拝読してきました
佐渡島さんからお返事がきた。どうもありがとうございます。 骨太で、これから何を考えていかなければいけないのか、ぼくらに何が足りていないのかが、とてもわかりやすい。問題提起としてこれ以上ないくらいいい記事。皆さんもぜひ読んでみてほしい。 全編読み応えのある記事だが、ぼくがこれからお返事を書くにあたって、一部を引用させてもらうことにする。 まずは、ここだ。 病気に関する「正しい知識」を手に入れても、患者や家族にとってはどうしようもない。患者がガンを検索する時、「ガンとは細胞が突然変異を起こして…」と詳しく知りたいわけではない。 まったくその通りで頭を抱える。 ・医者は正しいことにこだわるあまり、患者がほしい情報をきちんと出せていない ただまあこれについては、(言われるだろうなあ)と、予想していた意見でもある。業界でも気づき始めている人をちらほらみかける。事実、ちかごろ、ネット上で情報発信をがん
この法案は、だいたいにおいて4つの言葉から成り立っています。「内閣総理大臣」、「等」、「その他」、「できる」です。 たとえば、「内閣総理大臣」は、○○「等」について、○○「その他」の○○に対して、○○することが「できる」といった感じです。「等」や「その他」という幅を持たせる表現が多いです。 なにより、「内閣総理大臣」という主語が圧倒的に多い。28か条の条文のなかに、なんと33回も出てきます。その結果、この法案は、国民の権利を保障するものではなく、政府に権限に与える行政命令のような内容となっています。いわば「内閣総理大臣の内閣総理大臣による内閣総理大臣のための法案」という印象です。 もう一点、私は安全保障論の専門家ではなく、法律が適用される現場に携わっている者です。そうした実務家の立場からは、この法案は一読して、現場の人や当事者の意見を聞かないまま作られた法案だなと感じました。以下、4点にわ
図書館界や出版界の度肝を抜いた「長尾構想」を提案した京大名誉教授の長尾真氏。情報工学の第一線で活躍、京都大学総長や民間から初となる国立国会図書館長を歴任。大学を退官した後も学会や講演に引っ張りだこで、今も京都を拠点に各地を飛び回る日が続いている。 「本当は、未来から来た人なのではないか」。そう言われるほど、長尾氏の研究には先見性がある。1960年代からコンピューターによる言語翻訳を手がけ、文字や画像の認識について先駆的な研究を行なった。その一部は郵便番号読取機にも応用されている。今では当たり前になりつつある人工知能や顔認識技術の向上にも、この頃尽力している。 1990年代からは研究の集大成として「電子図書館」を提唱。インターネット上に情報があふれることを予測し、世界でもまだ珍しかったデジタル情報の記憶装置として、知のインフラを描いた。 日本の情報科学や認知科学を語る上で避けては通れない巨人
「呉座勇一事件」の衝撃 2021年2月、ベストセラー『応仁の乱』(中公新書、2016年)の著者・呉座勇一が、シェイクスピアを中心とする文学の研究者で、『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』(書肆侃侃房、2019年)などのフェミニズム批評でも知られる北村紗衣をはじめ、多数の女性や「フェミニスト」「リベラル派」と目される学者や知識人への誹謗中傷を、4000人以上のフォロワーを抱えているツイッターの非公開アカウントで大量に行っていたことが、フォロワーから北村への「告発」で発覚しました。 元々は北村が、『観応の擾乱』(中公新書、2017年)の著者である亀田俊和が、高名な歴史学者である網野善彦に対して「日本が嫌いそう」「レフティ」などといった評価を行ったことに対して北村が「冷笑的」と批判したことで一悶着あったことに端を発する議論から、様々な経緯があって発覚したものですが、呉座のツイートには、女性研究者や
4月7日、岐阜市に不登校児専門の草潤中学校が開校されることが決まった。自治体主導としては初の公立不登校特例校で、説明会には40名定員のところ120家族、実に380名が参加したという。 その方針は、「すべての授業はオンラインも併用のため通学してもしなくてもOK」、「担任教師は生徒側の選択制」、「時間割は教師と生徒が相談しながら一緒に決める(義務教育としてはきわめて異例)」、「職員室は生徒に開放する、生徒は食事をしてもただくつろいでもよい」、「開校時の先生は異動でなく手上げ方式」といった、実に革新的なものだ。 そして、同校が開校に先立って27日に行った開校除幕式・内覧会で、京都大学総合博物館准教授、塩瀬隆之氏が行ったスピーチが話題を呼んでいる。 写真提供:塩瀬隆之氏 塩瀬氏は「機械学習による熟練技能継承支援システムの研究」が専門で、「ATR 知能ロボティクス研究所」研究員も務めた工学博士である
つまり、人口減少社会への移行によって、コンパクトシティと言われるように、都市の機能や居住地が集約し、都市が縮小していくと思いきや、人間は自分の住みたいところに住むので、まちのなかに穴(空き地や空き家)がたくさんできて、都市がスポンジのようになっていくと論じられています。 もちろんこれを阻止するために、行政が空き家対策で公共施設をつくったり、リノベーションまちづくりを促進したりの動きはありますが、それではとても間に合いません。そこで重要なのは、民間や市民の取り組みで、そのひとつが私たちが取り組む「みんなの図書館」の実践です。 私設公共空間のコンセプトいわゆるリノベーションまちづくりとは異なり、「さんかく」が担う機能のひとつの特徴は、私設公共空間のコンセプトを目指していることです。つまり、ただ空き物件を使って稼げれば良いのではなく、そこに公共圏をつくりだそうとしています。 公共圏は、ドイツの哲
オンラインシンポジウムの視聴メモと感想です。 「サブジェクト・ライブラリアンの将来像 -- 日本の大学図書館への導入拡大に向けて --」(〈むすび、ひらくアジア4〉 アジア研究図書館開館記念シンポジウム) 2021年3月15日 http://u-parl.lib.u-tokyo.ac.jp/archives/japanese/mh4 参考文献です。 ・田中あずさ『サブジェクト・ライブラリアン 海の向こうアメリカの学術図書館の仕事』(笠間書院) https://kasamashoin.jp/2017/12/post_4082.html ・オダメモリー: 「サブジェクトライブラリアンの将来像」に参加して http://oda-senin.blogspot.com/2021/03/blog-post_15.html 視聴して、および、その後諸々のところから聞こえてくる言説を聞いての、極私的感想・
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