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"平坂 寛"の検索結果1 - 40 件 / 45件

"平坂 寛"に関するエントリは45件あります。 生物デイリーポータルZ平坂 寛 などが関連タグです。 人気エントリには 『新種の巨大ムカデ『リュウジンオオムカデ』を捕まえた&咬まれた』などがあります。
  • 新種の巨大ムカデ『リュウジンオオムカデ』を捕まえた&咬まれた

    沖縄にはとんでもなくデカいムカデがいるらしい。 しかも、そのムカデは水陸両用で水に潜ってカニやエビを捕食するという。 長らく謎に包まれた存在だった大ムカデだったが、このたび日本人研究者らの手によって、めでたく新種として名前が与えられた。その名は『リュウジンオオムカデ(琉神大百足)』。 この素晴らしいムカデを捕まえてみた。それから、咬まれてみた。 ※全体的に絶対マネしないでください 新種だけど存在はずっと知られてた さて、いきなりだが本記事の舞台となる森の話をしよう。 沖縄本島の北部に広がる「やんばる」と通称される山林地帯である。 第二次大戦中には激戦地であった沖縄において、戦火を免れた原生林がいまだに残っているのだ。 本記事の舞台、「やんばる」の森。 それゆえにヤンバルクイナやヤンバルテナガコガネといった世界中でここにしか生息しない生物たちが見られるのである。 最近では世界自然遺産登録へ歩

      新種の巨大ムカデ『リュウジンオオムカデ』を捕まえた&咬まれた
    • 毒魚『ゴンズイ』に刺されてみた 〜「薬用入浴剤で治る」説は本当か〜

      ゴンズイという魚がいる。 本州以南の沿岸に生息する海産ナマズで、ちょっとまぬけなヒゲ面と黒地に黄白色のストライプがキュートな毒魚である。 毒魚。そう、この魚はヒレに毒針をもち、刺されると激しく痛む。そのため漁師や釣り人からは蛇蝎のごとくに嫌われているのだ。 ものの本やネット上の記述によると、その痛みたるや大人でも耐えがたいものであり、しばし地獄の苦しみを味わうというではないか。 というわけで実際に刺されてみた。 かんたんに釣れるかわいい毒魚 というわけで今回はゴンズイの毒性がいかほどのものか、わざと刺されて検証する記事です。 ゴンズイといえば、当サイトでもかつて毒ライターの伊藤健史さんが釣って食べる過程を記事にしており、その中でも触れられているとおり釣り人からはかなり邪険な扱いを受けている。 ゴンズイ。「外道」と呼ぶなかれ!あぶなくておいしい毒魚、ゴンズイ(伊藤健史) より その理由は有毒

        毒魚『ゴンズイ』に刺されてみた 〜「薬用入浴剤で治る」説は本当か〜
      • 『青いイシカワガエル』を見つけたら新聞沙汰になった話

        沖縄には俗に「日本一美しいカエル」と称されるカエルがいる。 世界で本島北部の山林地帯「やんばる」にのみ生息する天然記念物『イシカワガエル』である。 そのタダでも美しく珍しいイシカワガエルであるが、彼らの中にはさらなる「レア枠」が存在する。 ごく稀に全身が鮮やかなブルーに染まる『青いイシカワガエル』だ。 本来のイシカワガエルは緑色 その青いイシカワガエルをどうしてもひと目見てみたい!というわけで僕は今年の3月頃からやんばるへ足繁く通うようになったのだが…。 本記事ではその顛末をお話ししたい。 一般的な体色のオキナワイシカワガエル(沖縄本島固有種)。苔むした岩や木肌に擬態するのに適したカラーリングである。 ところで、そもそも本来のイシカワガエルとは鮮やかながら深い緑色をベースとした体色のカエルである。 緑色のカエルといえばアマガエルしかりモリアオガエルしかり、さほど珍しくもないように思えるとこ

          『青いイシカワガエル』を見つけたら新聞沙汰になった話
        • 沖縄の野良ポトスがヤバい

          観葉植物として人気が高いポトス。 名前を聞いたことがない人でも一目見れば「あっ、これか!」と思うはず。それくらい馴染みの深い植物であるポトスだが、沖縄では彼らが野生化してドえらい姿になっているのだ。 人の手を離れ、野生を解き放ったポトスたち。その真の姿をしかと見よ。 頑丈で育てやすい=野生化したらえらいことになる つた状に伸びる茎に丸くかわいらしい葉をつけるポトス。『オウゴンカズラ』の和名に恥じない見た目の良さはもちろんだが、彼らが観葉植物として広く愛される理由はそのタフさにもある。 鉢植えやハイドロカルチャーなどで広く販売されるポトス。安価な上に育てやすく園芸ビギナーからも人気が高い。原種は緑一色だが市販品には斑入りのものや葉色が明るい黄緑のものなど様々なバリエーションが存在する。 非常~~っに頑丈で、屋内でも屋外でも簡単に育てられる点にある。ホントびっくりするほど強い。 なんなら土に植

            沖縄の野良ポトスがヤバい
          • 北海道にしかいない「本物のシシャモ」を知っているか? 珍魚ハンターが“シシャモの聖地”に突撃してきた - Yorimichi AIRDO|旅のよりみちをお手伝い

            シシャモを食べに北海道へ行ってきたんですわ。 そう聞くと不思議に思われる方が多いかもしれない。日本全国、駅前の居酒屋チェーンに行けば「子持ちシシャモ」が食べられるではないか、と。 Yorimichi AIRDO読者の皆さん、はじめまして。平坂寛と申します。 “珍生物ハンター”として、世界中の珍しい魚をつかまえ、食べてきた私がなぜあえてシシャモに挑むのか。理由はほかでもない、「北海道に行かなきゃ味わえないシシャモ」がいるから。 ……じゃ、冒頭の言葉、ちょっと言い方を改めてみよう。 “本物のシシャモ”を食べてきたんですわ。シシャモの聖地「むかわ町」で。 何を『美味しんぼ』みたいなことを……と言うなかれ。 事実、「シシャモ」の名を冠して流通する魚には二つの魚種が含まれている。一つは正真正銘の「本シシャモ」、もう一つは「カラフトシシャモ」と呼ばれる魚だ。 「子持ちシシャモ」の名で全国に流通している

              北海道にしかいない「本物のシシャモ」を知っているか? 珍魚ハンターが“シシャモの聖地”に突撃してきた - Yorimichi AIRDO|旅のよりみちをお手伝い
            • 生きた化石!幻のサメ『ラブカ』を食べる

              リュウグウノツカイ、ダイオウグソクムシ、ダイオウイカなどと並んで『深海のスター』に君臨するサメがいる。 太古の昔からその姿を変えていないとされる生きた化石『ラブカ』である。シン・ゴジラの第2形態(蒲田くん)のモデルになったとされるアレね。 幻のサメとも呼ばれるこのラブカをひょんなことから入手してしまった。しかも新鮮な個体を。 ならやることは一つ。さばいて食べてみた。 ※今回は動画もあるから再生しながら詳細を記事で読むと楽しいよ。 透明標本作家からの贈り物 事の起こりは二ヶ月ほど前にさかのぼる。 知り合いの透明標本作家・冨田伊織さんから不意に電話があった。 「ラブカが手に入ったんですが、いりますか?」 間髪入れずに「いります」と返した。いらないわけがない。 魚類が内に備えた骨格の美しさを顕す冨田さんの作品たち。骨格標本は魚種によって出来栄えが大きく変わってくるため各地で色々な魚を集めている。

                生きた化石!幻のサメ『ラブカ』を食べる
              • 世界最大のゴキブリ「ヨロイモグラゴキブリ」を捕まえる

                地球上のあらゆる生物の中で唯一、ゴキブリだけが苦手だ。苦手すぎて、最近は逆に興味を持ち始めてしまった。 好きと嫌いをこじらせた結果、いっそゴキブリ界の頂上たる世界一デカいゴキブリを捕まえてみようと思い至った。奴は、オーストラリアにいる。奴の名は、『ヨロイモグラゴキブリ』。 まず一筆断りを入れておくと、実にややこしいことに「世界最大のゴキブリ」にはいくつかの候補が存在する。 頭からお尻までの長さならばマダガスカル島にいるゴキブリが、頭から翅の先端までの長さでいうなら南米産のものがそれぞれ僅差で長じているのだ。 そして、今回ターゲットとしたヨロイモグラゴキブリは『体重』が世界一なのだ(もちろん体長だってトップクラスではある) 世界最大ゴキブリの一角、マダガスカルに産するGromphadorhina oblongonata。体長では今回のターゲットであるヨロイモグラゴキブリをしのぐとも言われる。

                  世界最大のゴキブリ「ヨロイモグラゴキブリ」を捕まえる
                • 「スッポンに噛みつかれると雷が鳴るまで放してくれない」説は本当か? :: デイリーポータルZ

                  「スッポンに噛みつかれると、雷が鳴るまではなしてくれない」という言い伝えがある。 マジか。やべえ。 試してみようぜ。確かめてみようぜ。 他に攻撃手段がないからこその「かみつき」 自らの安全を脅かす敵を撃退する際に「殴る」ことができる動物はほとんどいない。 「手」やそれに準ずる「前脚」をもつ人間や猿、クマなど一部の哺乳類が例外なのである。 一般的な動物たちの攻撃手段は「ひっかく」「蹴る」「突進する」「はさむ」「刺す」などだが、昆虫から人類までもっとも多くの種が行使できるのはきっと「かみつく」だろう。 あまり知られていない事実だが、生きものに噛みつかれると痛いし泣きそうになる。あと、一定以上のサイズが相手だと怪我する。 多くの動物たちが備える基本スキル「かみつき」だが、「こいつに噛まれたらマジやばい」と人間たちから特に恐れられているものたちがいる。 その理由は「毒がある」「歯が鋭い」「とにかく

                    「スッポンに噛みつかれると雷が鳴るまで放してくれない」説は本当か? :: デイリーポータルZ
                  • 猛毒の外来種『オオヒキガエル』の食べ方をカラスに教えてもらった

                    石垣島には『オオヒキガエル』という中南米原産の毒ガエルが帰化している。 ウシガエルのように大きく肉づきがよく。どうにか食用になりそうなものなのだが、ふつうに捕まえて食べると悶絶するほどマズい。というか、中毒して舌や口が痺れる。 しかし試行錯誤の末、この度ついに彼らをおいしく食べる方法を発見するに至った。 それでは聴いてください…「オオヒキガエルの食べ方」。 ※でも危険なので絶対に真似しないでください。 本当にヤバいタイプの外来生物 オオヒキガエル。それは日本の離島で「無敵」と呼ぶにふさわしい猛威を振るう存在である。 実は本サイトでも、過去にレポート(野外観察&食レポ)をしているのだが、あらためて少しだけこのカエルの凄さをお話しさせてほしい。 オオヒキガエルはボディーだけで15センチほどになる大型のヒキガエル。厚みと幅もあるので、そのボリューム感と迫力は圧巻。 かつてオオヒキガエルはそのタフ

                      猛毒の外来種『オオヒキガエル』の食べ方をカラスに教えてもらった
                    • まっすぐな針で魚は釣れるか

                      魚を釣る「釣り針」とは基本的にアルファベットの「J」のように弧を描いているものである。 当然だ。縫い針みたいにまっすぐだったら魚なんて釣れっこないもんね。 …いやいや、実はまっすぐな針でも釣れるんです。 普通の釣り針はJ字型 まず、この写真を見ていただきたい。国内外で流通している色々な釣り針である。 釣り針いろいろ。全部シルエットはJ字型だ。 大きさも様々。細かい形状にも差異があり、いかに狙う魚や釣り方によって細分化されている漁具であるかがわかる。 だが、すべてに共通する点として「J字型」をしていることが見て取れる。 そらそうだよね。この形じゃないと何も引っ掛けられないよね。…ホントに? 当たり前だろう。魚の口に引っ掛けて釣り上げるのだから、J字でなくてはどうしようもなかろう。Iでは絶対に掛からないに決まっている。 …果たして本当にそうだろうか? 縫い針みたいなI字型の針じゃあ当然魚は釣れ

                        まっすぐな針で魚は釣れるか
                      • 沖縄で野良アロワナを釣って食べた

                        沖縄本島のとある川でアロワナを見つけた。 アロワナ。アマゾンとかにいるあのデカくてキレイな魚だ。 そのままにしておくのもなんなので、釣って博物館に寄贈したり刺身にして食べたりしてきた。 ※刺身はマネしないでください 在来の魚を見にきたはずが… そもそもは、地元の方に「その川の大きな淵にはフナやタウナギなど沖縄在来の珍しい淡水魚が生き残っている」という情報を教えてもらったのがことの発端だった。 問題の淵。池のようにも見えるが、実は川の一部で絶えず水が流れている。 魚が好きな僕は大喜びで現場へ向かった。 沖縄本島、特に市街地を流れる川は今やグッピーなどの外来魚で溢れかえっており、そうした在来の純淡水魚(一生を淡水で過ごす魚)はもうほとんど見られないのだ。 紹介されたポイントはうまい具合に開発から取り残されていたようで、護岸整備もされていなければゴミもない。水草も豊富だし、これは期待できそうだ。

                          沖縄で野良アロワナを釣って食べた
                        • ロンドンの街中でデッカい肉食魚『ノーザンパイク』を釣る

                          ※本記事は2017年9月に取材、執筆したものです デカい魚、しかも鋭い歯を持つ肉食魚といえば、往々にしてアマゾンだの南洋だの……。そういうなんだかとってもファラウェイな場所にいるのが道理である。…と長らく思っていたが、案外そうでもないらしい。 なんとロンドンの街中には「ノーザンパイク」なる大型肉食魚が出没するというのだ。 …それって逆にすごくね?釣りに行ってみることにした。 都会の運河〈カナル〉を捜索せよ!! 今回のターゲットであるノーザンパイク(単に『パイク』とも)とは体長1メートルを超える、淡水魚としてはかなり大型の肉食魚である。シルエットや体色といったビジュアルの要素ひとつひとつもイカす。 ユーロスターでロンドン入り。今から釣りをするとは思えない光景。 しかも相当な悪食というか健啖な魚で口に入るものなら、いや入らない大きさのものまで手当たり次第に食いつく激しい一面も知られている。 一

                            ロンドンの街中でデッカい肉食魚『ノーザンパイク』を釣る
                          • 半サメ半エイ!? ジャイアントショベルノーズシャークを釣る

                            数年前のこと。オーストラリア北東部へ虫を取材しに赴いた際、ついでに魚釣りでもしようかと訪れたビーチで地元のおっさんがとんでもない魚を釣り上げていた。 大きさは2メートルほどもある上、なにより形が異様でその存在感に度肝を抜かれた。その名は『ジャイアントショベルノーズシャーク』。 出会いは偶然に このビーチで事件は起こった。 舌を噛みそうになる長ったらしい名前だが、シャークとつくから要はでっかいサメ……ではない。詳細はのちほど説明するが実にややこしい話で、分類上はシャークという名でありながらエイの一種なのである。 この時、オーストラリアにはツムギアリなどの昆虫を探しに来ていた。 だが先ほども述べたとおり、その姿が非常に奇怪。そんな妙なネーミングも「ああ、まさに!」と納得してしまう容姿なのだ。 なんだこれ!超デカいし超カッコいいぞとおっさんに駆け寄り、砂浜へ引き上げるのを手伝う。 だがなにせ自分

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                            • 国旗そっくり!珍魚ヒノマルテンスで日の丸弁当を作る

                              魚の見た目いうのは実に多様だ。 しかしその中でも、こと我々日本人からすると驚愕もののカラーリングを誇る魚が存在する。 その名は…『ヒノマルテンス』。まんま日本の国旗、日の丸を写し取ったような魚である。 国旗に擬態している!? 魚類、特に海魚のビジュアルバリエーションには驚かされる。 岩や海藻にしか見えない究極のナチュラル系から、アメリカのお菓子かよ?みたいな原色ド派手系までさまざまである。 岩そっくりな地味系の最右翼、オニダルマオコゼ 冗談みたいにカラフルなヤマブキベラ だが、今回フィーチャーするヒノマルテンスは奇抜さの方向性が一味ちがう。 その名の通り日の丸、日本国旗そのものなのである。それこそ「まさか国旗に擬態しているのでは…?」というレベルで。 ふふふ…。どんな魚か気になるだろう? こんなに面白い魚もそうそういない。ぜひ記事にして紹介したいと思い、一昨年あたりからしつこく探してきた。

                                国旗そっくり!珍魚ヒノマルテンスで日の丸弁当を作る
                              • 日本最大の川エビ「コンジンテナガエビ」を捕まえて食べる

                                「テナガエビ」というエビをご存知だろうか。 川に棲む、その名のとおり腕の長~いエビで食用にもなる。ただし、ボディーは小指ほどしかなく、主な調理法は丸ごと唐揚げにしてバリバリかじるものである。 しかしエビ界も広いもので、中には「塩焼きサイズ」のテナガエビもいる。日本最大のテナガエビ、『コンジンテナガエビ』だ!!! クルマエビサイズのエビが川にいる そもそも、日本の川に棲むエビは基本的に小さい。 2~3センチ程度の小エビ(ヌマエビ類、スジエビなど)がほとんどである。 冒頭で触れたテナガエビの仲間はもうちょっと大きいが、それでもせいぜい10㌢程度しかない。 ヌマエビの仲間 食用にもなるスジエビ 海洋漁業大国である日本においては、「エビを食べる」といえば多くの場合、クルマエビやイセエビ、アマエビなといわゆる「海のエビ」であることが多い。 だが、内陸部ではテナガエビの仲間(より小型で腕が短いスジエビ

                                  日本最大の川エビ「コンジンテナガエビ」を捕まえて食べる
                                • 有毒?無毒?深海の怪フグ『ウチワフグ』を食べる(※肝も)

                                  深海にはウチワのように広がる腹部を持つ「ウチワフグ」という奇妙なフグの仲間が生息している。 毒性もいまいち明らかになっていないようであるが、このたび入手できたので食べてみることにした。とりあえず安全そうな筋肉と…一番やばそうだが気になる部位である肝臓を。 水深300mから団扇がやってきた 導入が雑で申し訳ないのだが…。先日、沖縄でハマダイという深海魚を釣っていた友人から「ウチワフグが釣れたけど欲しいか」と連絡が入った。 以前から見てみたい、触ってみたい、食べてみたい魚だったので二つ返事でいただくことにした。以上が事の次第である。 これがウチワフグだ!一見すると普通のフグだが… ちなみに、水深およそ300mの海底から釣れたのだというから驚きだ。 フグといえば堤防で釣れるような沿岸の魚というイメージが強いだろう。しかしフグ界もなかなかどうして広いもの。深海にまで進出しているとは。 ジャーン!!

                                    有毒?無毒?深海の怪フグ『ウチワフグ』を食べる(※肝も)
                                  • セーヌ川で巨大ナマズを釣る

                                    花の都・パリを流れるセーヌ川。 誰もが知るあの水辺に、なんと体長2メートル以上に達する巨大ナマズが生息しているという。 エッフェル!ルーブル!大ナマズ!明らかに浮いた存在な気がするのだが…。 本当にそんなのいるのかね?確かめるべく釣りに行ってきた。 正真正銘、パリのど真ん中!! フランスの首都・パリに人知れず巨大魚が潜む…。なんとも都市伝説めいた話題である。 パリ市街中心部を流れるセーヌ川。こんなところに大ナマズが…? まず、セーヌ川も日本人の感覚からするとかなり大きく長い河川である。 上流へ上流へと遡っていけば、やがて自然に囲まれた「なんかデカい魚くらい普通にいそう」な景色にたどり着く。 大ナマズの噂もどうせそういう「セーヌ川(※大自然、ど田舎)」での話なのだろうと最初は思っていた。 「東京でクマが出た!→奥多摩だけどね」みたいなね。 釣り場の移動はには地下鉄を使う。 しかし!今回の件に

                                      セーヌ川で巨大ナマズを釣る
                                    • これ全部「○○鯛」!一番タイっぽくないタイはどれだ!?

                                      世の中には名前に「タイ(鯛)」とつく魚がたくさん存在する。 しかしその中にはあまり「鯛っぽくない」ものも少なからず含まれるのだ。今日はいろんな「⚪︎⚪︎ダイ(鯛)」を羅列し、鯛として認定されるための境界を探ってみタイ。 そしてタイとしての特徴を備えていない「名ばかり鯛」たちの面白さを知らしめタイ。 海水魚界の超メジャーどころ はい!突然ですが海の魚の代表格といえばなんでしょうか。いちばんのメジャーどころといえばなんでしょうか。 マグロ?あー、悪くないけどちょっとね。外洋性であんまり身近な感じしないのがちょっとね? じゃあ身近でおいしいイワシ?…はぁ。あんたもし国対抗国際魚選手権があったらイワシを我が国代表に選ぶか?選ばないだろ? アジ?マジで言ってる? いやいやいや。公平な目で見りゃあここはもうあの魚一択でしょ。 これよ!タイよ。マダイよ。 タイでしょ。鯛。タイしかないっしょ。 これはあく

                                        これ全部「○○鯛」!一番タイっぽくないタイはどれだ!?
                                      • バルセロナ「ボケリア市場」でスペインの魚介類を眺めてきた

                                        2019年のこと。仕事でスペインはバルセロナへ行く機会があった。 無事に日程をこなして帰途につく日、日本行きのフライトまでちょこっとばかり時間に余裕があることに気づいた。 こういうときはあれだ。市場を覗くのがベストな振る舞いであると相場が決まっているのだ。 …「スペインの台所」を徘徊する そもそも、この時の仕事はテレビ番組のロケ協力でバルセロナ郊外に生息する巨大ナマズ(ヨーロッパオオナマズ)を捕まえて紹介するというものだった。 こんなナマズ。 その仕事は全うできたのだが、ナマズ以外の魚をあまり拝めなかったのが少々の心残りだった。 特に、現場が川のほとりだったので、当然ではあるが海の魚にはまったく出会えずじまいであった。 もっと魚見たかった…。 その欲求不満を解消するためにも、やはり市場へ行くほかないのだ。 サグラダファミリアも見た。すごかった。 そこで日本人のコーディネーターさんにおすすめ

                                          バルセロナ「ボケリア市場」でスペインの魚介類を眺めてきた
                                        • ユニコーンを釣って食べる

                                          沖縄の海に「ユニコーンフィッシュ」という魚がいる。その名の通り、魚類でありながら額にツノが生えているのだ。…すごくないですか?見てみたくないですか?なんなら食べてみたくないですか? 魚なのにツノが生えてる ツノっぽく見える突起がある、とか、ヒレの一部が長くてツノに見える、とかいうレベルの代物ではない。 完全にツノ。ツノ以外の何者でもない。 そんなご立派ホーンの持ち主なのだ。沖縄のユニコーンは。 屋我地島から出発。ドラキュラ釣りでもお世話になった遊漁船バディーの与那城船長に案内してもらった。 沖へと船を出し、潮通しがよく大岩が点在するポイントへ。 ユニコーンフィッシュに限らず、こういう場所には魚が集まりやすいのだ。 さすが沖縄の海。お目当てのユニコーン以外にも色々な魚が釣れる。これはウメイロモドキ。 ポイントに到着したら、オキアミをパラパラと少しずつ撒いていく。 これが潮に乗って流れていくと

                                            ユニコーンを釣って食べる
                                          • カニ味の魚「ヨロイナマズ」は硫黄味

                                            南米にはまるで甲殻類のように全身を硬い鱗で覆われた『ヨロイナマズ』なるナマズがいると聞いた。 いつか食べてみたいなぁと思っていたところ、南米ではなくなぜか北米・フロリダ半島で見つけてしまった。果たして本当にカニ味なのか!? 南米出身フロリダ在住のカニ味(魚類) さて、まずざっと説明しておくとヨロイナマズというのはカリクティス亜科という分類群に属すナマズの日本における総称である。なお、本記事で扱うのは観賞魚としても知られるHoplosternum littoraleという種である。 ……はい!難しい感じの話はここまで!これだけ!もうあとは変な魚を捕って食ってウマイかマズイかウェ~~イ!!ってだけの話なので安心して読み進めてください。 これが南米奥地のジャングルに生息するという鎧をまとったナマズ、ヨロイナマズだ!!(川口浩探検隊風) 前述のとおりヨロイナマズは南米原産の魚であり、本来は北米大陸

                                              カニ味の魚「ヨロイナマズ」は硫黄味
                                            • 平坂さんに記事になってない部分を聞く

                                              平坂さんは生き物を捕まえるために離島や海外に行ってます。 記事ではいきなり海外から始まりますが、そこまでどうやって行っているのか、なにを持っていっているのか、普段はなにを食べているのかなど記事には書いてない部分を聞きました。 短期集中連載のまとめです。 いちばん好きなのはマックのポテト 平坂: いま、道の駅的なところにいます。 林: それはなぜでしょう? 平坂: 記事を書きたくて。もうすぐ締め切りなんですが自宅では全然はかどらないので。 自然が豊かなところへ行きたいなあっていう。 すみませんロハスな感じで。 林: 平坂さんがロハスでも誰も怒らないですよ。そういうイメージでもおかしくない。 平坂: ロハスのイメージなんか複雑だなあ。 林: でもふだんの話を聞くとそんなでもないですよね。 平坂: 全然そんなことないですよ。いちばん好きな食べ物マックのポテトですからね。 林: みんな平坂さんはふ

                                                平坂さんに記事になってない部分を聞く
                                              • クワガタ採りの新スタイル!『発生木採集』を見よ

                                                夏だ!クワガタ採りの季節だ! 樹液の出ている木を探したり、街灯を見回ったり…。 子どもの頃からいろいろな方法でクワガタを採って遊んできた僕だが、最近になってとある採集法にハマっている。 『発生木』の見回りだ。 いろんな採集法がある クワガタムシといえば昆虫界きっての人気者であり、その探し方・捕まえ方も古くから研究されてきたものだ。 代表的なものはまず、彼らのエサとなるクヌギやコナラなどの広葉樹から滲み出る樹液を見回るものだろう。 「樹液採集」と呼ばれる方法だ。 クヌギの樹液に集まるツシマヒラタクワガタ 樹液が出ている木が見つからない、初めて挑む土地でクワガタが好む樹種がわからない…。 などという場合には、焼酎をぶっかけて発酵させたバナナやパイナップルを仕掛けて餌場をでっち上げる「バナナトラップ」「パイントラップ」もたいへん効果的である。 バナナトラップ ほかには、灯りに向かって飛翔する修正

                                                  クワガタ採りの新スタイル!『発生木採集』を見よ
                                                • 対馬の伝統養蜂がおもしろい 〜蜂洞とニホンミツバチ〜

                                                  長崎県の対馬では特殊な養蜂が盛んである。 一般的なセイヨウミツバチではなく、日本在来のニホンミツバチを伝統的な「蜂洞(はちどう)」という巣箱で育てるのだ。 そしてニホンミツバチの巣から取れるハチミツは…抜群に美味い。今回は対馬式養蜂の実態を探ろうと思う。 『蜂洞』探して対馬へ! 我々が普段食べているハチミツのほとんどは飼育が容易かつ蜜の収量が多いセイヨウミツバチ由来のものである。手間がかかり採蜜効率の悪いニホンミツバチを飼育する養蜂家は非常に少ない。 地域ぐるみで伝統的なニホンミツバチ飼育を続けハチミツを採っているのは日本広しといえど対馬くらいのものなのだ。 ニホンミツバチのハチミツ(和蜜とも)は対馬の特産品。かなり色合いが濃いのが特徴だ。 というわけで9月下旬の対馬へとやってきた。 だが今回は渡航当日に対馬へ台風が直撃、歴史的な好天に見舞われてしまった。蜂への影響が気になるところだが、果

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                                                  • 珍魚『ドラキュラ』で作るハロウィンぽい料理

                                                    今年もハロウィンシーズンがやってきた。街にカボチャやコウモリ、様々なモンスターのデコレーションや仮装が溢れる季節だ。 ……ところで、沖縄の海にはそんなハロウィンにぴったりなネーミングで呼ばれる魚がいる。その名は…『ドラキュラ』だ。今回はこの魚を釣って何かハロウィンっぽい感じの料理を作ってみようと思う。 人呼んでドラキュラ ホントの名前は…? さて、サクサク話を進めよう。 ドラキュラという魚は沖縄の沿岸で船を出すと割と普通に釣れる魚である。個体数的な意味合いではまったく珍しい存在ではない。名前は相当珍しいが。 今回は「ドラキュラ城」なるポイントを知るという屋我地島・「遊漁船バディー」の名物船長である与那城守幸さんに協力いただいた。 今回はまとまった数が欲しかったので「ドラキュラ城」なるドラキュラが入れ食いになる漁場を知る遊漁船に案内を頼んだ。 ドラキュラは安価な魚で、沖縄では邪険にこそされな

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                                                    • 2キロのおもりを日本から持っていく~平坂さんに記事になってない部分を聞く 2回

                                                      平坂さんは生き物を捕まえるために離島や海外に行ってます。 記事ではいきなり海外から始まりますが、そこまでどうやって行っているのか、なにを持っていっているのか、普段はなにを食べているのかなど記事には書いてない部分を聞きました。 短期集中連載の第2回目です。 どんなかばんを持っていってますか? 林: 海外に行くとき荷物はどれぐらい持っていくんですか。スーツケース? 平坂: スーツケースはもっていかないですね。 林: スーツケースは舗装したじゃないと持っていけないですもんね 平坂: でも、基本的に道のりの90%は舗装されてるか、舗装されてなくてもちゃんと切り開かれた道にはなってるんで。 林: 僕は平坂さんはジャングルを歩いていると思いこんでますね。バックパック? 平坂: バックパックにもなるし、車輪もついててキャリーバッグにもなるっていうバッグがあるんですよ。それの60Lぐらいのやつをひとつ。

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                                                      • 水族館でおなじみのあの魚『モンガラカワハギ』を食べる

                                                        水族館や鑑賞魚店などでよく見かける、不思議な体型に白黒模様のあの魚。 実はあれ『モンガラカワハギ』という南方系のカワハギなのだが、食用にされることがほとんどない。 カラーリングのインパクトは数ある日本産魚類の中でもとりわけ凄まじいが、一体どんな味がするんだろうか? 水深100メートルから来たピエロ 事件は沖縄で魚釣りをしていて起きた。 沖縄で釣りしてたんですわ そしたらなんか 水深100メートルでウメイロというおいしい魚を狙っていると、本命ではないが本命以上に嬉しいゲストが現れた。 見覚えのあるド派手な魚が釣れたんですわ。めちゃくちゃ嬉しかったんですわ。 表題のモンガラカワハギである。浅海性の魚でこんなに深い場所で採れるのは珍しいらしい。 テレビや本で、あるいは水族館でその姿は何度となく見てきた魚だが、生きたまま手に取ってみるのは初めてのことだった。 うーむ、まじまじ見ると記憶以上に綺麗で

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                                                        • 空港が好き~平坂さんに記事になってない部分を聞く 1回

                                                          平坂さんは生き物を捕まえるために離島や海外に行ってます。 記事ではいきなり海外から始まりますが、そこまでどうやって行っているのか、なにを持っていっているのか、普段はなにを食べているのかなど記事には書いてない部分を聞きました。 短期集中連載の第1回目です。 いちばん好きなのはマックのポテト 平坂: いま、道の駅的なところにいます。 林: それはなぜでしょう? 平坂: 記事を書きたくて。もうすぐ締め切りなんですが自宅では全然はかどらないので。 自然が豊かなところへ行きたいなあっていう。 すみませんロハスな感じで。 林: 平坂さんがロハスでも誰も怒らないですよ。そういうイメージでもおかしくない。 平坂: ロハスのイメージなんか複雑だなあ。 林: でもふだんの話を聞くとそんなでもないですよね。 平坂: 全然そんなことないですよ。いちばん好きな食べ物マックのポテトですからね 林: みんな平坂さんはふ

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                                                          • 沖縄はススキも芋も竹もドングリもデカい

                                                            「沖縄の自然」といえば広大な原生林と、そこに暮らすやたらと巨大な魚や昆虫が思い浮かぶのではないだろうか。 事実、沖縄には「日本最大の◯◯」としてメディアで紹介されがちな大型動物が多種生息している。 だが、実は植物だって負けてはいない! 今回は沖縄のデカい草や豆や木や芋や薄を紹介しよう。 でーじまぎーだよ〜。 日本最大だらけの島々 沖縄県にはとにかく「日本最大」やら「巨大〇〇」といった大型生物が多い。 昆虫やその他の虫だけ見渡してみても 日本最大の甲虫・ヤンバルテナガコガネ! 日本最大の蛾・ヨナグニサン! 日本最大のクワガタ・サキシマヒラタクワガタ! 日本最大のクモ・オオハシリグモ&オオジョロウグモ! 日本最大のムカデ・リュウジンオオムカデ! …と、キリがない。 ヨナグニサンの標本(※伊丹市昆虫館に展示されているもの)。実物を見るとデカさに驚く。 八重山地方で見られるサキシマヒラタクワガタ。

                                                              沖縄はススキも芋も竹もドングリもデカい
                                                            • 日本一大きいクワガタ『ツシマヒラタクワガタ』を捕まえたい!

                                                              デカい昆虫といえば、なんと言ってもクワガタである。 その中でもとりわけ大きくなり、日本最大の称号を誇るのが長崎県対馬に生息するツシマヒラタクワガタである。 日本に生まれた虫好きとしては、一度は見ておかなければなるまいと対馬へ行ってきた。 対馬はずるい いきなり個人的な話で恐縮だが、僕のツシマヒラタクワガタへの愛憎あるいは確執とも言うべき想いの始まりは今から30年以上前、4歳児の頃にさかのぼる。 いわゆる昆虫少年であった僕は、発売されたばかりのクワガタ図鑑を読み耽っていた。 クワガタってのはねぇ。ロマンなんだよ。 わが実家は古本屋なので、基本的にそういった図鑑の類は店が仕入れたブツから拝借していたのだが、これだけは新刊で買ってもらったのだ。よほどしぶとくねだりまくったのだろう。 この図鑑がまた子供心をくすぐりまくる作りで、当時知られていた日本産クワガタの全種全亜種がずらりと写真付きで掲載され

                                                                日本一大きいクワガタ『ツシマヒラタクワガタ』を捕まえたい!
                                                              • ニョロニョロした魚が好きです

                                                                魚が好きだ。特に、細長くてしなやかな魚が好きだ。要はニョロニョロした魚が好きだ。 ニョロニョロした魚なんて気持ち悪い…なんてことを言う輩もいるが、まことにナンセンス。 まともにニョロと向き合うこともせずに知ったようなことをぬかしてんじゃねえ。 今日はぁ、おまえらにぃ、ニョロニョロの良さぁ、教えっからなぁ。 ニョロいはカッコいい なぜニョロニョロした魚が好きなのか、と問われれば、それはもう「だってカッコいいから」と答えるほかありますまい。 むしろ「だってカッコいいじゃん?」と同意を求めたいくらいである。 おまえらどうせこういう魚ばっかり「スマート」とか「機能美」とか言ってチヤホヤしてんだろ?…まあ正直、造形としてめちゃくちゃカッコいいよね。なんというか二枚目な感じ。でもニョロニョロだって機能美だかんな? 一般的に、魚類における均整のとれた体型というのはマグロ、サケ、アユ、スズキあたりの「流線

                                                                  ニョロニョロした魚が好きです
                                                                • 大都会のドブでカピバラを探す in サンパウロ

                                                                  カピバラ!! みんな大好きカピバラといえば世界最大の齧歯類、つまり世界一デカいネズミである。 ただし、生息しているのは南米の湿地帯であり、その辺は街中や下水道など人間の生活が色濃く影響する環境に棲むドブネズミ、クマネズミとは一線を画す存在である。…と思っていたのだが、そうでもないらしい。 南米随一の大都会、ブラジルはサンパウロではこれでもかというドブ川にカピバラが現れるというのだ。 高層ビルと激臭ドブ と、いうわけで2015年のこと。 実際にサンパウロにてカピバラ探しの1日が始まった。 サンパウロの街並み とはいえ、事前にドブカピバラの存在を知利、わざわざそのために地球の裏側まで行ったわけではない。 別の用事で出向いた際に、現地に住んでいる伯父がふと「川にカピバラいるから見に行ってみれば?」と教えてくれたので出向いてみたまでのことなのだ。 南米最大級の都市にしてブラジル経済の中心地 サンパ

                                                                    大都会のドブでカピバラを探す in サンパウロ
                                                                  • どぶ川は安全~平坂さんに記事になってない部分を聞く 4回

                                                                    平坂さんは生き物を捕まえるために離島や海外に行ってます。 記事ではいきなり海外から始まりますが、そこまでどうやって行っているのか、なにを持っていっているのか、普段はなにを食べているのかなど記事には書いてない部分を聞きました。 短期集中連載の第4回目です。 アメリカの釣りはライセンスが必要 林: 海外にも禁漁期間や地区ってありますか? 平坂: 結構うるさいです。とくにアメリカはめちゃくちゃうるさいです。「この魚は何月何日から何月何日までの間に、この川のあの橋とこの橋の間でしか捕っちゃダメ」とかすっごく細かいです。 だからアメリカ、カナダに関してはぶっつけ本番で行くと痛い目にあうので、まず最初にアウトドア用品の店とかに行って、その時期のマップを買うんです。 あと、ライセンスも取らなきゃいけないんです。 淡水で魚を採る際のライセンスと、海で魚を採るためのライセンスと、鹿とか動物を捕まえるためのラ

                                                                      どぶ川は安全~平坂さんに記事になってない部分を聞く 4回
                                                                    • キリギリスでもコオロギでもない!「ヤンバルクロギリス」がカッコいい

                                                                      いよいよ本格的に秋だ。 いかに沖縄といえど、日が落ちれば肌寒さを覚える。 南国の森からも生物たちの息遣いがいくらか聴こえづらくなってきたこの頃である。 だが、この季節の沖縄だからこそ出会える素敵な大型昆虫がいる。 その名も「ヤンバルクロギリス」だ。 V6と同年にデビュー ヤンバルクロギリスの生息地は世界でも沖縄本島にしか生息していない。 さらに言えば、その小さな沖縄本島の中でも北部エリアに広がる山林地帯、通称「やんばる」にしか分布しないというレアモノぶりである。 ある日、何かの拍子にやんばるの森が消えてしまったら、ヤンバルクロギリスは地球上から姿を消すことになる。極端な話だが。 原生の自然を残すやんばるの森 ところで、こうしたある地域にしか分布していない生物のことを当該地域における「固有種」という。 やんばるといえば今年2021年には西表島や奄美諸島と併せてUNESCOが定めるところの世界

                                                                        キリギリスでもコオロギでもない!「ヤンバルクロギリス」がカッコいい
                                                                      • 釣った魚はフラットな気持ちで食べたい~平坂さんに記事になってない部分を聞く 3回

                                                                        平坂さんは生き物を捕まえるために離島や海外に行ってます。 記事ではいきなり海外から始まりますが、そこまでどうやって行っているのか、なにを持っていっているのか、普段はなにを食べているのかなど記事には書いてない部分を聞きました。 短期集中連載の第3回目です。 1日テトリスする日を設けている 林: 宿はちゃんと取ってるんですか? 平坂: その時々ですけど、基本的には毎回とります。ブッキングドットコムとかで。 林: 普通だ。夜通し釣りををしているようで寝てるのかなと思うんですが。 平坂: 僕は体力がないんですぐ寝ます。仲間同士で行くときは、テント張ってキャンプすればいいよな!ってこともあるんですけど。 ひとりだとちょっと…。そこを野盗とかに襲われたら怖いので。 基本的にはポイントになるべく近い宿とかとります。 基本、体力ないので、例えば1週間日程があったら真ん中に1日か2日ぐらいひたすら宿でゴロゴ

                                                                          釣った魚はフラットな気持ちで食べたい~平坂さんに記事になってない部分を聞く 3回
                                                                        • 名前に「令和」が隠れてる!『カクレイワガニ』採集記

                                                                          2019年4月下旬のある日。魚類研究者の友人を通じて、高知県の桂浜水族館から奇妙な依頼が舞い込んだ。 『カクレイワガニ』というカニを展示したいから、なんとしても5月1日までに捕まえてほしいというのだ。 いいけど…なんで?わりと小さくて地味めなカニなんだけど………。 ……あっ。カク『令和』ガニってことか!!! 突如脚光を浴びるマイナークラブ しょ、しょしょしょ、しょーもな!!! と思いましたよ、正直。でもそういうの嫌いじゃないよね、正直。 というわけで依頼を引き受けることに。 カクレイワガニは沖縄や高知など暖かい地方の海岸林でよく見られる カクレイワガニは主に陸上で生活する南方系のカニで、図鑑やネット上には「海岸に見られる」と書かれていることが多い。 ただ、海岸は海岸でも波しぶきや塩分を含んだ潮風がダイレクトに吹きつけるような場所にはあまりいない。 その一枚後ろと言うか、砂浜や磯の奥に広がる

                                                                            名前に「令和」が隠れてる!『カクレイワガニ』採集記
                                                                          • 『あつまれ どうぶつの森』のヤベーやつ!タランチュラってどういう生き物?【平坂寛の『あつ森』博物誌】 | インサイド

                                                                              『あつまれ どうぶつの森』のヤベーやつ!タランチュラってどういう生き物?【平坂寛の『あつ森』博物誌】 | インサイド
                                                                            • 金武町でキンチョウを探す

                                                                              沖縄には『キンチョウ』という名の植物が生えている。 そして奇しくも沖縄県には『金武町(キンチョウ)』なる町もある。 じゃあ金武町にキンチョウは生えているんだろうか?探してみよう。 すぐ見つかったしネタかぶってたわ さて、まずは今回の主役について説明を。このキンチョウ(錦蝶)とはマダガスカル島原産のベンケイソウ科に属す植物で、もともと沖縄に自生していたものではない。 資材やなんやに紛れて渡来したり、園芸用に持ち込まれたものが逸出。沖縄や小笠原など温暖な地域に外来植物として定着しているのだ。 特に沖縄本島では海沿いから市街地まであちらこちらでごく普通に見られる存在となっている。 今回の舞台である金武町はタコライス発祥の地としても知られる で、今回はこいつらを同名の自治体である金武町で見つけようぜ、というどうしようもなくあたまわるい感じのダジャレ記事である。ホントそれだけの記事。 とりあえず「金

                                                                                金武町でキンチョウを探す
                                                                              • 新種はたくさんいる~平坂さんに記事になってない部分を聞く 5回

                                                                                平坂さんは生き物を捕まえるために離島や海外に行ってます。 記事ではいきなり海外から始まりますが、そこまでどうやって行っているのか、なにを持っていっているのか、普段はなにを食べているのかなど記事には書いてない部分を聞きました。 短期集中連載の第5回目です。 防水カメラでもだめにする 林: カメラはオリンパスですか? 平坂: TG-4とあとは一眼。そっちも防滴で。ちょっとは濡らしていいやつ。濡らしていいやつですらだめにしてしまう。 林: どうやったらだめになるんですか。 平坂: 濡らしすぎるとか。完全防水やつでも延々何時間も水につかっているとだめなんですよ。あと、やたら深くに入れちゃうとか。パッキンとかに髪の毛が挟まったりしても当然ダメ。 あとは単純に岩に落とすとか。 濡れてもいいやって思うと慢心して扱いがどんどん雑になってて。 林:メーカーも想定外でしょうね。 OLYMPUS STYLUS

                                                                                  新種はたくさんいる~平坂さんに記事になってない部分を聞く 5回
                                                                                • 雑魚のくせして超キレイ!『あつまれ どうぶつの森』で釣れるオイカワってどんな魚?【平坂寛の『あつ森』博物誌】 | インサイド

                                                                                    雑魚のくせして超キレイ!『あつまれ どうぶつの森』で釣れるオイカワってどんな魚?【平坂寛の『あつ森』博物誌】 | インサイド

                                                                                  新着記事