日本勢でトップ5に入るのは、米テスラとの取引を伸ばしてきたパナソニック ホールディングスのみ。日本勢の合計シェアでも1割にも満たない。日系自動車メーカーも中韓勢から電池を調達している。 かつてEV向け電池は日本勢が席巻していた。EVの先駆けとなった日産自動車の「リーフ」や三菱自動車の「アイミーブ」の電池は日本製。テスラにも長くパナソニックが独占供給していた。しかし、トヨタ自動車やホンダがこの10年間力を入れてきたのは環境性と走行性を両立させ、高い実用性を備えたHV(ハイブリッド車)。日産もリーフの後が続かなかった。 中韓勢が市場を席巻 「開発予算も削られて、将来を何も描けなかった」。日産やホンダでEVや電池の開発に関わった技術者たちはため息を漏らす。需要が伸びない中、日系電機メーカーも車載用電池から続々撤退した。 中国では、2020年前後から新型EVが次々に登場。23年の中国新車販売300