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  • 水素を大幅値上げ、エネオスに続き岩谷産も-FCV普及に冷や水

    国内で燃料電池車(FCV)の燃料である水素を大幅に値上げする動きが相次いでいる。政府や自動車メーカーが脱炭素化に向け水素の利用拡大の取り組みを進めているが、内燃機関を使うハイブリッド車(HV)よりも割高となる燃費が普及の足かせとなる恐れがある。 岩谷産業は17日、6月1日から同社水素ステーションでFCV向けに販売する水素価格を1キログラム当たり1650円(税込み)と現行の1210円から約36%値上げする予定であることを明らかにした。エネルギーコストや保安費など諸経費の上昇で著しく採算が悪化しているため値上げを決めた。同社が水素ステーションで販売する水素価格を値上げするのは今回が初めてだという。 この日午前の取引で同社株は一時前日比1.7%安の8842円まで下げていたが報道を受けて急速に下落幅が縮小、一時はプラスに転じる場面もあった。 これに先立ちENEOS(エネオス)もインフレによる運営コ

      水素を大幅値上げ、エネオスに続き岩谷産も-FCV普及に冷や水
    • 「水素エネルギーの現状って、実際はどうなってるの?」専門家が解説 | 日本やブラジル、サウジなどで問題が噴出

      コロンビア大学国際公共政策大学院グローバル・エネルギー政策センターの研究者アンヌ=ソフィー・コルボーによると、低炭素水素の生産プロジェクトで具体的に進展しているところは少ないという。コルボーが低炭素水素の現状を解説する。 ──天然ガスや化石燃料はグローバルに取引されていますが、水素もこれからグローバルに取引されるようになるのですか。 正直な話をすると、低炭素水素関連のプロジェクトで具体的な進展があるものは少ないです。2021年に数多くのコンサルティング会社や機関が低炭素水素を奇跡の解決策として売り込みましたが、そこまで話が単純でなかったのは明らかです。 日本やブラジル、サウジアラビアの人たちと話をしていますが、どこも同じ問題が出てきています。エネルギー資源としての水素はコストが高く、そのせいで需要が充分に生まれない問題があるのです。 グリーン水素のプロジェクトをきちんと進めていくには、数ギ

        「水素エネルギーの現状って、実際はどうなってるの?」専門家が解説 | 日本やブラジル、サウジなどで問題が噴出
      • 地下から大量に噴出する水素ガスを発見、過去最大級 世界を変えるエネルギー源に?(ナショナル ジオグラフィック日本版) - Yahoo!ニュース

        米ノースカロライナ州沿岸部のLiDAR(光による検知と測距)画像。地中から漏れ出している水素ガスによって、明るく円形に色づいて見える。(PHOTOGRAPH BY VIACHESLAV ZGONNIK AND MICHAEL DAVIAS) 地質学の実地調査は、噴火する火山の斜面や極寒の南極の谷底など、ときに過酷な場所で行われる。とはいえ、何度も爆発した鉱山の中で調査されることはあまりない。ところが、南欧アルバニアにあるクロム鉄鉱の鉱山で、まさにそれが行われた。科学者たちの目当ては、ほぼ純粋な水素ガス。爆発のもとであると同時に、世界を変えるクリーンなエネルギー源になりうるものだ。 ギャラリー:ガスが燃える大穴など、地獄のような絶景写真12点 その水素が漏れ出ているところが見つかったと、2024年2月8日付けで学術誌「Science」に発表された。科学者たちは首都ティラナの北東にあるブルチザ

          地下から大量に噴出する水素ガスを発見、過去最大級 世界を変えるエネルギー源に?(ナショナル ジオグラフィック日本版) - Yahoo!ニュース
        • 大量に噴出する水素ガスを発見、世界を変えるエネルギー源に?

          米ノースカロライナ州沿岸部のLiDAR(光による検知と測距)画像。地中から漏れ出している水素ガスによって、明るく円形に色づいて見える。地中から水素を回収できれば、温室効果ガスを排出せずに発電できるため、水素が大量に蓄えられた場所を探す取り組みが続けられている。(PHOTOGRAPH BY VIACHESLAV ZGONNIK AND MICHAEL DAVIAS) 地質学の実地調査は、噴火する火山の斜面や極寒の南極の谷底など、ときに過酷な場所で行われる。とはいえ、何度も爆発した鉱山の中で調査されることはあまりない。ところが、南欧アルバニアにあるクロム鉄鉱の鉱山で、まさにそれが行われた。科学者たちの目当ては、ほぼ純粋な水素ガス。爆発のもとであると同時に、世界を変えるクリーンなエネルギー源になりうるものだ。 その水素が漏れ出ているところが見つかったと、2024年2月8日付けで学術誌「Scien

            大量に噴出する水素ガスを発見、世界を変えるエネルギー源に?
          • ホンダ、新型「CR-V e:FCEV」にコスト3分の1の燃料電池システム投入 開発チームがポイントを解説

              ホンダ、新型「CR-V e:FCEV」にコスト3分の1の燃料電池システム投入 開発チームがポイントを解説
            • 大気中のCO2回収…合成燃料の原料になるか、ENEOSが実用化へ ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

              ENEOSは大気中の二酸化炭素(CO2)を回収する技術の実証試験を始めた。再生可能エネルギー由来の水素とCO2を使って製造する「合成燃料」の実用化に向けて、安価で大量の原料CO2を調達するのが目的。今後1年程度をかけて、合成燃料の原料として使える品質・コストかどうかを検証する。(根本英幸) 合成燃料は水素とCO2、それに触媒を用いた合成反応により粗油を精製し、そこから石油化学製品の原料となるナフサやガソリン、ジェット燃料、軽油などに変換する。既存の自動車や航空機、さらにはインフラ設備をそのまま活用でき、低コストに脱炭素化できる点が強みだ。液体燃料であるため、長期備蓄や輸送が簡単というメリットもある。 今回の実証は、CO2調達の有効性を検証するのが目的。脱炭素社会に向けたCO2の削減は最重要課題で、当面は工場など産業排ガスからの回収で賄える。ただ、将来的にCO2を原料とする合成燃料や合成メタ

                大気中のCO2回収…合成燃料の原料になるか、ENEOSが実用化へ ニュースイッチ by 日刊工業新聞社
              • 水素ウォーズ 最前線で何が|NHK

                水素を燃料とした飛行機に大型トラック。脱炭素化の世界的な潮流の中で、二酸化炭素を出さずに使える水素をめぐって、市場の主導権を握ろうと、各国が競争を繰り広げている。エネルギー資源に乏しい日本は、世界でもいち早く水素に注目。水素を燃料として使う燃料電池車の実用化など、技術開発を推進し、その関連技術の特許数は世界でトップクラスだ。ところが、なかなか普及していないのが実情だ。その一方、アメリカなどは普及への取り組みを急拡大させ追い上げている。こうしたなか、北海道で水素ビジネスを展開する会社はアメリカに進出し、商機を見出そうとしている。水素ウォーズ、その最前線を追った。

                  水素ウォーズ 最前線で何が|NHK
                • 化石燃料の採掘中に発見された温暖化対策のカギ

                  (CNN) 化石燃料を探し求めてフランス北東部を採掘していた2人の科学者は、自分たちが気候変動対策を加速させうる発見をするとは予想していなかった。 ジャック・ピロノン氏とフィリップ・ド・ドナート氏はフランス国立科学研究センターの研究主任。地下深部岩石層の水に溶解しているガスを分析できる「世界初」の特殊な探査機を使って、ロレーヌ鉱山盆地下層のメタン量を調査していた。 数百メートル掘り進んだところで、探査機は低濃度の水素を検知した。「これにはたいして驚かなかった」とピロノン氏はCNNに語った。掘削した穴の表面付近で少量の水素が検知されることは珍しくない。だがさらに掘り進めるにつれ、水素濃度は地下1100メートルで14%、1250メートルで20%と上がっていった。 ひょっとすると、過去最大級の「ホワイト水素」貯蔵層かもしれないとピロノン氏は言う。今回の発見で、すでに関心を集めている水素がさらに盛

                    化石燃料の採掘中に発見された温暖化対策のカギ
                  • 米国、エクソンや三菱重工の水素生産計画に1兆円支援 - 日本経済新聞

                    【ヒューストン=花房良祐】バイデン米政権は13日、全米7カ所を水素の生産拠点として選定したと発表した。70億ドル(約1兆円)を助成し、温暖化ガスを排出しない次世代エネルギーとして期待される水素の活用を後押しする。経済の脱炭素化を促して「水素大国」を目指す。三菱重工業のプロジェクトも選定され、日本への輸出を視野に入れる。水素は燃焼しても温暖化ガスを出さない。長距離トラックや工場の熱源といった電化

                      米国、エクソンや三菱重工の水素生産計画に1兆円支援 - 日本経済新聞
                    • 川崎市 京浜工業地帯のJFE高炉休止 影響や今後は? | NHK

                      京浜工業地帯の川崎市臨海部で稼働していた鉄鋼大手の製鉄所の高炉が、国内市場の縮小などに伴って、今月16日、操業を休止。100年余り続いた高炉による鉄の生産が終了しました。大正時代から続く高炉の歴史や、影響をまとめました。 高炉の操業が休止になったのは、川崎市の臨海部にある「JFEスチール東日本製鉄所京浜地区」です。川崎市の臨海部では、100年余り前の大正時代にJFEの前身の日本鋼管が高炉を使った鉄の生産を始め、その後、日本の高度経済成長を支えた京浜工業地帯を象徴する産業になりました。 現在は1基の高炉が稼働していましたが、国内市場の縮小や、海外向けの輸出で競争が激化していることなどから会社は国内の生産能力を削減することを決め、先週16日午前3時半、高炉の操業を休止しました。 これで京浜工業地帯の川崎市臨海部で100年余り続いた高炉による鉄の生産は終了しました。 休止前の高炉を特別公開 操業

                        川崎市 京浜工業地帯のJFE高炉休止 影響や今後は? | NHK
                      • トヨタ、バイオマスから水素と電気、水を作る施設--物流拠点をカーボンニュートラル化

                        トヨタ自動車の米国法人であるToyota Motor North America(TMNA)と燃料電池(FC)発電事業の米FuelCell Energyは、カリフォルニア州ロングビーチ港にあるTMNAの物流拠点に、バイオマスから水素を生成し、水素で発電するFC発電所を建設した。 物流拠点「Toyota Logistic Services(TLS)」に建設したものは、バイオマスから水素と電気、水が得られる、FuelCell Energyの施設「Tri-Gen」。畜産場の家畜排泄物や余剰食品などの廃棄物系バイオマスから水素を取り出し、併設したFC発電所で電力が得られる。 水素の生成量は1日あたり約1.2トンあり、発電とトヨタの燃料電池車(FCV)「MIRAI」などへ供給する。1日あたりの発電量は2.3MWで、TLSの物流オペレーションで必要とされる電力を賄う。発電過程で1日あたり約5300リッ

                          トヨタ、バイオマスから水素と電気、水を作る施設--物流拠点をカーボンニュートラル化
                        • 日英、次世代原発の高温ガス炉で覚書 実証炉の建設視野 - 日本経済新聞

                          日英両政府は次世代の原子力発電所の1つの「高温ガス炉」を巡り、実証炉の建設を視野に覚書を結ぶ方針だ。発電とあわせて水素も製造でき、脱炭素に向けた重要技術として期待される。米中なども開発を急いでおり、日英は知見を共有して実用化を目指し、脱炭素社会の実現につなげる。日本原子力研究開発機構と英国国立原子力研究所が近く覚書を結ぶ。英国を訪問予定の西村康稔経済産業相ら日英の担当閣僚が立ち会う見込みだ。今

                            日英、次世代原発の高温ガス炉で覚書 実証炉の建設視野 - 日本経済新聞
                          • 三菱重工、水素製造法開発の米社に出資 水蒸気を活用 - 日本経済新聞

                            三菱重工業は17日、水素製造の電解技術を開発する米アドバンスド・アイオニックス(ウィスコンシン州)に出資したと発表した。水蒸気から水素をつくる仕組みで、従来の水電解装置より消費電力を3割以上抑えられる。水素は燃焼時に二酸化炭素(CO2)を出さない次世代のエネルギー源として期待されており、三菱重工は水素製造の選択肢を広げている。子会社の米国三菱重工業(テキサス州)を通じ、英石油大手BPのベンチャ

                              三菱重工、水素製造法開発の米社に出資 水蒸気を活用 - 日本経済新聞
                            • 記録的な効率で太陽光から水素を作り出すデバイスを開発 - fabcross for エンジニア

                              米ライス大学の研究チームが、ペロブスカイト半導体による太陽電池と、水の電気分解を促進する触媒を一体化して、耐久性とコスト効率の高いスケールアップ可能な統合型デバイスを作成し、記録的な効率で太陽光から水素を造り出すことに成功した。ペロブスカイト層と水の間に導電性接着剤バリアを導入することにより、電気分解効率として20.8%を達成、効率が60%に低下するまでの耐久時間として102時間を実現した。太陽光発電を積極的に活用して、水や二酸化炭素、窒素などの安価な原料から、付加価値の高い製品や燃料を製造する化学工業の脱炭素に向けた基盤的技術の道を切り拓くことが期待されている。研究成果は、2023年6月26日に『Nature Communication』誌に公開されている。 クリーンエネルギーとして期待される水素の製造に関して、太陽光発電と水の電気分解による水素発生を単一デバイスに統合した光電気化学電池

                                記録的な効率で太陽光から水素を作り出すデバイスを開発 - fabcross for エンジニア
                              • IHI、アンモニア100%発電の道 次世代燃料で先陣争い - 日本経済新聞

                                国内の重工大手が次世代の発電燃料を100%使う「専焼」技術の開発を急ぐ。IHIはアンモニアで、神奈川県の拠点に加えて新たに兵庫県でも専焼用ガスタービンを開発する。川崎重工業は水素の機器開発に向け、関連事業部の人員を約2倍に増やした。石炭や天然ガスとの混焼から次のステップへ、先陣争いを繰り広げる。IHIは兵庫県相生市に発電所のボイラーを生産する相生工場を持つ。アンモニア燃料を100%使う専焼ター

                                  IHI、アンモニア100%発電の道 次世代燃料で先陣争い - 日本経済新聞
                                • 搭載量5倍・コスト10分の1、トヨタが水素社会へ実証する「貯蔵モジュール」の全容 ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

                                  トヨタ自動車は水素を安全・安心に運び、使うため「水素貯蔵モジュール」の実証に乗り出した。近隣に水素ステーションがない場合でも高効率、低コストで運用できるようにすることを目指す。水素を運搬し利用するには現状、法的枠組みがない。トヨタは経済産業省や高圧ガス保安協会(KHK)から特別認可を取得し、実証実験を進める。水素社会の実現や基準化に向け、着実な1歩を積み重ねる。(名古屋・川口拓洋) トヨタは4月に名古屋ゴルフ倶楽部(愛知県東郷町)で同社初となる水素を運び、使う実証実験を行った。水素搭載量が約10キログラムの貯蔵モジュールを同ゴルフ場に設置し、男子ゴルフツアーの大会を中継したテレビ局の燃料電池車(FCV)に充填した。 「水素貯蔵モジュールは、近くに水素ステーションがない港湾や山岳地などで働くモビリティーの燃料源として想定している」と話すのは、トヨタ水素製品開発部水素製品開発室の担当者だ。カー

                                    搭載量5倍・コスト10分の1、トヨタが水素社会へ実証する「貯蔵モジュール」の全容 ニュースイッチ by 日刊工業新聞社
                                  • トヨタ、水を電気分解して水素を製造する「水電解装置」を新開発 FCEV「MIRAI」の技術を活用、デンソー福島工場で稼働開始

                                      トヨタ、水を電気分解して水素を製造する「水電解装置」を新開発 FCEV「MIRAI」の技術を活用、デンソー福島工場で稼働開始
                                    • 中国、今度は水素で覇権目指す-太陽光パネルの成功再現なるか

                                      中国は10年前、低価格を武器に太陽光パネル生産で優位に立ち、世界のパネル需要が急増し始めるタイミングで競合の欧米企業を脇に追いやった。今度は水素を巡る争いが激しくなっており、米欧は同じ轍(てつ)を踏むまいと対策を強化している。 世界的に脱炭素の取り組みが進む中、水を電気分解して水素を製造する電解槽を巡って新たな競争が展開されている。太陽光などクリーンエネルギーを利用すれば、温室効果ガスを排出することなく水素を取り出すことができる。鉄鋼やセメント、運輸などの脱炭素を後押しするグリーン燃料創出に向けて極めて重要な一歩になる。

                                        中国、今度は水素で覇権目指す-太陽光パネルの成功再現なるか
                                      • ドイツとノルウェーつなぐ水素パイプライン建設の計画発表、発電所も

                                        ドイツ電力大手RWEとノルウェーのエネルギー会社エクイノールが水素発電所とパイプライン建設へ/Fabian Strauch/picture alliance/Getty Images (CNN) ドイツの大手電力会社RWEとノルウェーの国有エネルギー会社エクイノールは5日、数年内に水素を燃料とする発電所をドイツに建設し、同発電所にノルウェーから水素を送る大規模なパイプラインを設置する計画を発表した。 ドイツは2030年までの石炭火力発電所の廃止と、エネルギー部門の脱炭素化を目指しており、今回の合意はその取り組みの一環。ドイツ政府はロシアのウクライナ侵攻を受けてロシアのエネルギーに依存しない方向へと舵(かじ)を切り、代替のエネルギー供給国を確保する必要に迫られている。 エクイノールのアンダーズ・オペダル最高経営責任者(CEO)は「この提携を通じて、我々は欧州を代表する産業国ドイツの長期的なエ

                                          ドイツとノルウェーつなぐ水素パイプライン建設の計画発表、発電所も
                                        • 水素イオン通しやすい新材料 東工大、燃料電池に応用 - 日本経済新聞

                                          NIKKEI Primeについて 朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

                                            水素イオン通しやすい新材料 東工大、燃料電池に応用 - 日本経済新聞
                                          • 日立金属子会社が実現、スゴい「水素吸蔵合金」の全容 ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

                                            三徳(神戸市東灘区、角田達彦社長)は、ニッケルやコバルトなどを使わない低コストな水素吸蔵合金を開発した。従来は加工が難しかったチタンと鉄の合金で実現。水素吸蔵合金は水素を気体状態と比べ1000分の1以下に体積を圧縮して貯蔵でき、漏えいの危険性も低い。比較的低圧で貯蔵可能で、住宅街やオフィスでの水素利活用に適している。顧客ニーズを取り込み、国内での量産体制整備を目指す。 粉砕加工しやすいチタンと鉄の合金の製造方法を独自開発したことで、ニッケルやコバルトなどを使う一般的な従来品と同等コストで加工可能となった。 チタンと鉄による水素吸蔵合金は、高硬度で粉砕加工コストがかさむため、これまで製品化が難しかった。チタンは、ニッケルやコバルトなどと同じくレアメタル(希少金属)だが、品種によっては調達コストが比較的安い。それを独自方法で加工することで適切な価格で製品化できる見通しが立ったという。 合金重量

                                              日立金属子会社が実現、スゴい「水素吸蔵合金」の全容 ニュースイッチ by 日刊工業新聞社
                                            • 日産は燃料電池であえてSOFC開発、ドローンで鍛えクルマへ

                                              「液体で燃料を充填し、高効率に電気を生成できる固体酸化物型燃料電池(SOFC)を実用化できれば、移動体である自動車にとって有用なエネルギー源の1つになる」(日産自動車EVシステム研究所主管研究員の加藤崇氏) 日産自動車が、車への将来の搭載に向けて、SOFCの開発に力を入れている。SOFCは、トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI」や韓国・現代自動車の同「NEXO」が採用している固体高分子型燃料電池(PEFC)とは異なる技術に基づく電源である。 SOFCは電解質にジルコニア系セラミックスを用いる。固体高分子膜を用いるPEFCの作動温度が70~90℃なのに対し、SOFCのそれは600~1000℃と高い。このため燃料の内部改質が可能で、エタノールなどの液体を燃料として使える可能性がある。理論上の発電効率もPEFCの30~40%に対して、40~65%と高い。 現状のFCVは水素ガスを燃料と

                                                日産は燃料電池であえてSOFC開発、ドローンで鍛えクルマへ
                                              • 米国が水素大国へ1兆円、30年に1000万トン 対日輸出視野 - 日本経済新聞

                                                【ヒューストン=花房良祐】バイデン米政権は脱炭素実現へ「水素大国」を目指し、生産拠点の整備に70億ドル(約1兆円)以上を投じる。2030年に年1000万トンを生産する構想で、バイデン大統領がエネルギー省次官に指名したデビッド・クレーン氏は日本経済新聞の取材に「日本にも輸出できる」と述べた。クレーン氏は8月に指名され、議会承認の手続き中。米電力大手NRGエナジーの社長を10年以上務めた名物経営者

                                                  米国が水素大国へ1兆円、30年に1000万トン 対日輸出視野 - 日本経済新聞
                                                • 日本の水素戦略の再検討:「水素社会」の幻想を超えて|報告書|自然エネルギー財団

                                                  公益財団法人 自然エネルギー財団は、本日、「日本の水素戦略の再検討:『水素社会』の幻想を超えて」を公表しました。 日本政府は、2017年に世界に先駆けて水素基本戦略を策定したことを誇り、「水素利用において世界をリードしていく」としてきましたが、策定から5年、最大の焦点としてきた家庭用燃料電池と燃料電池乗用車の普及は目標を大きく下回り、グリーン水素の生産においても日本の取組は欧州、中国などの後塵を拝しています。 本報告書では、水素の利用と生産に関する世界の動向、欧州、中国、オーストラリアなど各国の戦略を紹介した上で、「あらゆる分野で水素が利活用される水素社会」という政府のビジョンの誤りを明らかにしています。また、化石燃料由来のグレー水素・ブルー水素を優先する政府の政策が、これまで積み上げてきた日本企業の努力を損なうリスクを指摘しています。 本報告書が、日本の水素戦略の再構築に向けた建設的な議

                                                    日本の水素戦略の再検討:「水素社会」の幻想を超えて|報告書|自然エネルギー財団
                                                  • 一原子の厚みのグラフェン膜で、水素と重水素を分離できることを実証 原子力機構ら - fabcross for エンジニア

                                                    日本原子力研究開発機構(原子力機構)先端基礎研究センター表面界面科学研究グループは2022年8月31日、東京大学、北海道大学、大阪大学と共同で、一原子の厚みのグラフェン膜で水素と重水素を分離できることを実証し、分離機構も明らかにしたと発表した。重水素の安価な精製法として期待できる。 水素(H2)の同位体である重水素(D2)は、半導体集積回路の高耐久化や光ファイバーの伝搬能力の向上、薬用効果を長くする重水素標識医薬品の開発、次世代のエネルギー源として注目されている核融合に必要不可欠なキーマテリアルとなっている。 D2の製造法の一つとして、H2とD2の混合ガスからD2を分離する深冷蒸留法と呼ばれる手法が知られているが、この手法は-250℃といった極低温が必要であること、HとDを分ける能力であるH/D分離能が低く製造コストが高いことが課題になっている。 近年、一原子の厚みのグラフェン膜が、常温で

                                                      一原子の厚みのグラフェン膜で、水素と重水素を分離できることを実証 原子力機構ら - fabcross for エンジニア
                                                    • 世界初、水素のみで走る旅客鉄道が運行開始 ドイツ

                                                      (CNN) ドイツ北部ニーダーザクセン州でこのほど、水素列車のみで営業する史上初の鉄道路線の運行が始まった。 燃料電池を動力とする水素列車14編成が同州ブレーマーフェルデの路線を独占運行する予定。同鉄道を所有するLVNGと鉄道車両メーカーのアルストムの間で、9300万ユーロ(約127億円)規模の契約が締結された。 このほか、運行を担うエルベ・ベーザー鉄道交通会社(EVB)とガス・エンジニアリング企業のリンデもプロジェクトに参画している。 14編成のうち5編成は24日に運行を開始した。今後、現在この路線を走るディーゼル列車15編成との置き換えが徐々に進み、年末までには水素列車14編成で独占運行する見通しだ。 この列車は温室効果ガスの排出量がゼロで、騒音も少ない。排出されるのは蒸気と凝縮水のみ。航続距離は1000キロで、水素タンク1本で丸1日走ることができる。同路線には既に水素充填(じゅうてん

                                                        世界初、水素のみで走る旅客鉄道が運行開始 ドイツ
                                                      • 東レ、グリーン水素製造HC電解質膜、PEM型でシェア独占へ - 化学工業日報

                                                        ホーム 先端材料・部材 東レ、グリーン水素製造HC電解質膜、PEM型でシェア独占へ - 化学工業日報 東レは、グリーン水素を製造する固体高分子(PEM)型水電解装置の電解質膜として使われている主流のフッ素系膜について、ほぼすべて同社の炭化水素系(HC)電解質膜への置き換えを目指す。現在は国内外でHC電解質膜の実証を重ねている段階だが、2025年以降には膜の供給を中心にさまざまな装置メーカーと共同で膜の価値最大化につながる運転や管理方法を検証することで、世界規模で水素関連ビジネスを大型化させる狙い。「PEM型のマーケットはすべて獲得するつもりで手がけている」(同社)。続きは本紙で プロトンの伝導性が高いほかガスの透過性が低く高強度で、150度C以上の耐熱性も併せ持つ 実証を行った米倉山電力貯蔵技術研究サイト 記事・取材テーマに対するご意見はこちら PDF版のご案内

                                                          東レ、グリーン水素製造HC電解質膜、PEM型でシェア独占へ - 化学工業日報
                                                        • スーパージャンボ機A380、ファンむき出しのエンジンつけて試験飛行へ

                                                          (CNN) エンジンのファンを露出させた最先端技術「オープンファン・エンジン・アーキテクチャー」の実証機として、世界最大の旅客機「エアバスA380」が採用された。新技術により二酸化炭素(CO2)排出量を最大20%削減できる可能性もある。 このプロジェクトは今月19日、エアバスと航空エンジン大手CFMインターナショナルが英ロンドン郊外のファンボロー航空ショーで発表した。ファンボロー航空ショーは業界の見本市で、航空宇宙関係の最新技術が紹介される。 「スーパージャンボ」と呼ばれるA380は近年、運命の浮き沈みを経験してきた。多くの人に愛されたA380だが、需要不足を理由に2021年に生産中止に。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)中、既存の機体は各航空会社によって飛行停止とされていたが、最近は旅行需要を追い風に飛行を再開した。 CFMは米ゼネラル・エレクトリック(GE)と仏サフラン・

                                                            スーパージャンボ機A380、ファンむき出しのエンジンつけて試験飛行へ
                                                          • 荏原、CO2出さぬ「ターコイズ水素」 26年ごろ商用化へ - 日本経済新聞

                                                            荏原は製造過程で二酸化炭素(CO2)を排出しない水素の開発に乗り出す。物質・材料研究機構(NIMS)などと共同で、バイオガスなどに含まれるメタンを熱分解することでCO2を排出しない「ターコイズ水素」の研究を開始した。2026年ごろの商用化を視野に入れる。世界的な脱炭素の流れを受け、次世代エネルギーとして需要が見込まれる「クリーン水素」の製造技術の確立をめざす。NIMSのほか、静岡大学、太陽鉱工

                                                              荏原、CO2出さぬ「ターコイズ水素」 26年ごろ商用化へ - 日本経済新聞
                                                            • 「水素をガソリン並みの価格に」実現なるか 完成近い大型液化水素運搬船 流通の要に? | 乗りものニュース

                                                              「水素の大量輸送」その実現が近づいています。川崎重工が大型の液化水素運搬船を開発し、生産地からの水素の輸送を通じて、エネルギーコストを下げようとしています。“ガソリン並み”も視野に入っているようです。 大型LNG船並みの“水素”積載能力 利用時にCO2(二酸化炭素)を排出しない究極のクリーンエネルギーとして世界的に需要が高まっている「水素」を、石油やLNG(液化天然ガス)のように大量に積んで運べる船が実現しようとしています。 川崎重工業は国際的な水素サプライチェーンの商用化に向け、世界初となる大型液化水素運搬船を開発し、2022年4月にAiP(基本設計承認)を日本海事協会 から取得しました。 拡大画像 大型液化水素運搬船の完成イメージ(画像:川崎重工業)。 船体には、舶用の液化水素貨物格納設備として世界最大の容積を誇る4万立方メートル級の液化水素タンクを4基搭載。積載可能な水素の容量は16

                                                                「水素をガソリン並みの価格に」実現なるか 完成近い大型液化水素運搬船 流通の要に? | 乗りものニュース
                                                              • 「ブルー水素」、欧米がCO2削減の基準強化 日本出遅れ - 日本経済新聞

                                                                燃焼時に二酸化炭素(CO2)を出さない水素が、造り方次第で「クリーン」とみなされない可能性が出てきた。欧州連合(EU)や米国は、製造時に出るCO2の削減基準を相次ぎ引き上げた。基準に満たない生産計画は今後、資金集めが難しくなる恐れもある。欧米のルールが国際標準になれば、日本の水素生産にも影響が出かねない。燃料電池車などに使用する水素は、水を電気分解したり天然ガスを改質したりして造る。造り方で大

                                                                  「ブルー水素」、欧米がCO2削減の基準強化 日本出遅れ - 日本経済新聞
                                                                • 主要国で進む水素利活用の戦略策定(1)ヨーロッパの動き | グリーン成長を巡る世界のビジネス動向 - 特集 - 地域・分析レポート - 海外ビジネス情報

                                                                  出所:IEA、IRENAなどを基に作成 最も環境にやさしいのはグリーン水素だが、グリーン水素の価格はグレー水素に比べて高いことが難点だ(注2)。国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、グリーン水素の生産拡大における課題は経済性であり、グリーン水素の生産価格がグレー水素や化石燃料と同水準まで達する必要がある、と指摘している(注3)。 グリーン水素の価格は、電解槽への投資コストや稼働時間、再生可能エネルギーによって発電された電力のコストなどに左右される。IRENAによれば、2020年時点では太陽光または風力由来の電気で作られたグリーン水素の価格はブルー水素の価格を上回っているが、今後10年で、グリーン水素の生産コストを1キログラムあたり2〜3ドルまで低下させることが可能になるという(注4)。 EU加盟国で水素戦略の策定が相次ぐ 水素の中でも、グリーン水素とブルー水素の生産・利活用について、

                                                                    主要国で進む水素利活用の戦略策定(1)ヨーロッパの動き | グリーン成長を巡る世界のビジネス動向 - 特集 - 地域・分析レポート - 海外ビジネス情報
                                                                  • 次世代原発技術、経産省 水素製造を重視 - 日本経済新聞

                                                                    経済産業省は20日、次世代の原子力発電所技術について議論する有識者会合を初めて開いた。2050年の脱炭素社会の実現に向け、原子力の熱をもとに水素を製造する技術を重視する考えを示した。水素は燃焼しても二酸化炭素を排出しないため、新たな利用策を探る。総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の原子力小委員会の下に設置した。開発工程表の策定をめざし、夏までに方向性を打ち出す。政府が検討するクリーン

                                                                      次世代原発技術、経産省 水素製造を重視 - 日本経済新聞
                                                                    • 液化水素運ぶ世界初の日本の運搬船がオーストラリアに到着 | NHKニュース

                                                                      燃やしても二酸化炭素を排出しない次世代のエネルギーとして期待される水素を液化して運ぶ世界初の運搬船が、日本からオーストラリアに到着しました。現地では石炭から水素を作り出す実証実験が進められており、運搬船は液化水素を積んで来月日本に戻る見通しです。 オーストラリア南東部ビクトリア州の港には、大手機械メーカー「川崎重工業」が世界で初めて建造した液化水素の運搬船「すいそ ふろんてぃあ」が到着し、21日に記念の式典が開かれました。 式典には日本とオーストラリアの政府や企業の関係者およそ160人が参加し、テイラー エネルギー・排出削減担当相が「オーストラリアは、日本というすばらしいパートナーと共に、新たなクリーンエネルギーの供給で世界をリードする」と期待を示しました。 現地では日本とオーストラリアの企業が連携して「褐炭」と呼ばれる石炭を燃やし、水素を取り出す実証実験を進めています。 取り出した水素は

                                                                        液化水素運ぶ世界初の日本の運搬船がオーストラリアに到着 | NHKニュース
                                                                      • 岩谷産業や日揮HD、廃プラから水素製造 25年度にも - 日本経済新聞

                                                                        岩谷産業や日揮ホールディングス(HD)などは2025年度にも、家庭や工場から廃棄されたプラスチックごみを燃やして水素を製造する技術を実用化する。ごみを燃焼して生まれる合成ガスから水素のみを取り出して販売する。リサイクルが難しい不純物を含むごみからも水素を製造し、廃プラスチックの有効活用につなげる。豊田通商と共同で実証実験に向けた調査を始めた。まずは工場の密集する愛知県や福岡県を候補地とし、ごみ

                                                                          岩谷産業や日揮HD、廃プラから水素製造 25年度にも - 日本経済新聞
                                                                        • 清水建設のビル「巨大な電池」に? 潜む水素タンク群 - 日本経済新聞

                                                                          建設各社が取り組む「すごい」グリーン建設として今回取り上げるのは、2021年5月に竣工した金沢市内のオフィスビル。電力に換算すれば180世帯が1日に使うエネルギーを貯蔵できる水素タンク群がビルの中に潜んでいる。「建物に水素を貯蔵するなんて、爆発したらどうするんだ」。人々が感じるこんな怖さを乗り越えてビルを建設したのが清水建設だ。金沢駅からおよそ1キロメートルの市街地に建設した北陸支店新社屋に、

                                                                            清水建設のビル「巨大な電池」に? 潜む水素タンク群 - 日本経済新聞
                                                                          • 日本と石炭火力発電 「ブルー水素」が答えになるか? - BBCニュース

                                                                            素晴らしい秋の午後、私は東京湾を臨む丘に立っている。隣に、普段は穏やかな70代の紳士、斎木貴郎さんがいる。

                                                                              日本と石炭火力発電 「ブルー水素」が答えになるか? - BBCニュース
                                                                            • 水電解技術は日本勢が巻き返し 東レはNafion越えの電解膜を開発

                                                                              再生可能エネルギーの電力を運搬できるようにする、あるいは長期貯蔵できるようにする「グリーン水素」に変換する水電解技術でも激しい開発競争が始まっている。これまで国内勢はその開発や事業化で出遅れていたが、ここへきて急速に巻き返しつつある。例えば東レは、今までほぼ業界標準だったフッ素系電解膜「Nafion」を諸性能で超える炭化水素系電解質膜を開発し、海外メーカーから引き合いが殺到している。東レはこの技術を武器に国内外での事業化を着々と進めている。 「世界中の水電解装置メーカーから引き合いが多数ある」(東レ HS事業開発推進室 主席部員 先端材料研究所 主席研究員の出原大輔氏)――。 東レが開発したのは、「PEM(Proton Exchange Membrane)形」水電解装置のセルスタックにおいて、正極と負極間でプロトン(H+)をやり取りするためのイオン交換膜。この膜自体をPEMと呼ぶ。 現在の

                                                                                水電解技術は日本勢が巻き返し 東レはNafion越えの電解膜を開発
                                                                              • ロータリーは再びマツダの未来を担うか?

                                                                                担当編集Y(以下、編集Y):「いきなりXと言われても」と思う読者の方もいると思いますので、池田さん、ここでちょっとXの説明をしてください。 池田:いやYさん、ここでなぜ廣瀬さんに聞かないの(笑)。SKYACTIV-Xというのは、これまでのガソリンエンジンとは、もう燃焼の理論から全く別物の新発明エンジンですね。HCCI(予混合圧縮着火)という方式で、理論としては世界中のメーカーが注目していました。あらかじめ燃料と空気を混ぜた「混合気」を、圧縮して温度上昇させることで着火させるんです。 写真はMAZDA3に搭載されているSKYACTIV-Xエンジン。燃焼室の中で気化した燃料に対し、点火プラグから火が燃え広がるのではなく、「全部が一気に燃える」というのが特徴。混合気が一気に燃えるので、徐々に燃えるプラグ点火より圧力が上がって熱効率が向上する。また、薄い混合気でも燃やせるので、低負荷域での燃費が大

                                                                                  ロータリーは再びマツダの未来を担うか?
                                                                                • 「再エネ・水素大国」へ、インドの野望と日本の好機

                                                                                  11月14日、インドのデリー首都圏では建設現場での作業が一時禁止され、15日からは学校も休校となった。さらに17日には生活必需品を除く製品を運ぶトラックの立ち入りも制限された。住民の健康被害を防ぐための措置という。もっとも、脅威とされたのは新型コロナウイルスではない。大気汚染だ。 ニューデリーでは大気汚染の程度を示す空気質指数(AQI)が11月に入り大きく悪化し、連日のように健康にとって「危険」とされるレベルが続いた。「屋外には白いもやがかり、いやな匂いが部屋まで入ってくる」とある住民は話しており、喉や目の痛みを訴える人も増えているという。「とても屋外で活動できる状況ではない」と話す人もいる。 周辺の農家による野焼きや、ヒンズー教の大祭「ディワリ」で大量の爆竹や花火が使用されたことなど、大気汚染が深刻化した要因は様々に指摘されている。石炭火力発電も大気汚染を悪化させているとして、デリー近郊

                                                                                    「再エネ・水素大国」へ、インドの野望と日本の好機