「東京ウォーカー」などのエリア情報誌を手がける角川クロスメディアは、同社が運営するエンタテインメント情報提供サイト「ウォーカープラス」をリニューアル。誌面記事をWebで先行配信するウェブファースト手法に本格的に取り組む。また、先行配信した記事の評判を分析し、特集などの誌面作りにもフィードバックする。国内ではまだまだ珍しい事例だが、そのメリットや、背景、コンテンツの詳細について聞いた。 ウェブファーストを利用し、誌面にも活性化を 背景にあるのは、雑誌の中でも特に情報誌の部数が落ちている現状だった。「東京ウォーカー」の発行部数は1990年代後半をピークに2000年以降は右肩下がり。最盛期の60万部から、現在では13万部まで部数が落ちている。インターネットやフリーペーパーが普及し、無料でいくらでも情報が手に入る今、情報誌の抱える問題は深刻だ。 角川クロスメディアは2006年に地域情報サイトの運営