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掃除・片付け
locust0138.hatenablog.com
はじめに 私はノーテンキな進歩主義者です。人類は少しずつ、一進一退を繰り返しながらも精神面で進歩し続けていると固く信じています。その根拠の一つは、街中で歩きたばこや立小便や痰吐きなどの下品な行為を見かけることが減った、というような日常の些細な感覚です。そして最大の根拠は、「命が大事にされるようになったこと」です。具体的に数値で見ると、日本における殺人事件は減り続けています。 参考:平成12年版 警察白書 平成29年版 犯罪白書 日本人は長い年月を経て、命を大事にするようになりました。言い換えれば、昔の日本人は命を大事にしない蛮族であったということです。平然と殺し合いをしていました。歴史家の言葉を引用します。 光源氏が王朝時代の貴公子の理想像であることについて、これまでのところ、その優れた容姿や豊かな才能などが取り沙汰されるのが普通であった。だが、実のところは、理不尽な暴力事件を起こさないと
はじめに 前回の記事から随分と時間が経ってしまいましたが、連載を再開します。 日本の国土は南北に長いため緯度により気候が大きく異なり、亜寒帯から亜熱帯まで多様な気候帯が存在します。さらに富士山のような高山もあるため、標高でも気候が変わります。また、森林が成立するには十分な気温と降水量が必要となります。そして日本は降水量に恵まれているため、国土のほぼ全てで森林が成立します。つまり、森林の種類を決定する最大の条件は、気温です。 今回は、日本における気候と植生の関係を解説します。 1.日本の植生の分類 日本の植生を地図で示すと、下の図のようになります。 画像出典:環境省 自然環境局 生物多様性センター 植生が緯度や標高の影響を受けていることがよくわかると思います。ここでは、日本は東西で植生が異なることに留意して下さい。以下に、各植生の特徴をごく簡単に述べます。 なお、気候は連続的に変化するため、
1.はじめに 5年前に、「奇跡のリンゴ」という映画が公開されて話題になりました。モデルとなった人物は、木村秋則という農薬も肥料も使わずにリンゴを栽培することに成功したと「自称」している青森県のリンゴ農家です。 農業ルネッサンス(Facebook) NPO法人 木村秋則自然栽培に学ぶ会 私は農業界の片隅で薄禄を食んでおります。「奇跡のリンゴ」という物語、木村氏の主張は日本農業に有害無益であると確信していたため、映画の公開当時にこのブログにて批判記事を執筆しました。木村氏の主張の問題点に関しましては過去記事をご参照ください。 「奇跡のリンゴ」という幻想 −安物の感動はいらない− 「奇跡のリンゴ」という幻想 −感動ではなく数字を− 「奇跡のリンゴ」という幻想 −印象操作− 「奇跡のリンゴ」という幻想 −印象操作(補足)− 「奇跡のリンゴ」という幻想 −無農薬のジレンマ− 「奇跡のリンゴ」という幻
1.はじめに いつ頃からかは知りませんが、現代の日本語では、自慰の際に性的興奮を高めるために用いられる道具を「おかず」と呼びます。私が睾丸紅顔の美少年であった平成初期の頃にはすでにその表現が用いられていたと記憶しております。当時、週刊少年ジャンプには「電影少女」という青少年のリビドーをかき立てるエロ漫画が掲載されていました。単行本を所有しておらず、友人に借りた雑誌で読んだだけなので断言はできませんが、作中でその表現が用いられていたはずです。もっとも、純真な中学生であった私には意味がわかりませんでしたが。 2.日本の食文化における「おかず」の意義 今も昔も日本の食事は米を中心として構成されています。現在では日本の食物は多様化し、栄養学的にも優れた食文化を持っていると言えます。しかしそれは戦後数十年の食生活改良の賜物であり、戦前までの日本の食文化は必ずしも豊かであったとは言えません。日本の伝統
(6)日本人は肉を食べなかったのか 日本各地の遺跡で様々な種類の動物の骨が見つかり、さらに骨には肉をそぎ落とした痕跡がよくあるそうです。また江戸時代の大名屋敷のゴミ捨て場の発掘調査から、武士の間では肉食は珍しいことではなかったということが推測されています。 桓武天皇が675年に肉食禁止令を出したため、日本では肉食はほとんど行われなかったとよく言われますが、桓武天皇は4月から9月の間の肉食を禁じただけのようです。それ以外の時期はお咎めなしでした。それ以降、僧侶や貴族の間では肉食禁止は広まりましたが、武士や庶民はあまり気にせず肉を食べたようです。時代が下がると、江戸時代には都市部に動物の肉を売る店がありました。農作業に用いることから牛や馬を食べることはなかったものの、豚や野生動物の肉は珍しい食べ物ではなかったようです。 (7)参考文献 山極寿一 ゴリラ 東京大学出版会 暴力はどこからきたか N
はじめに 心情 私は筋金入りのエセリベラリストです。そして理系大学院博士課程を中退したエセ生物学徒でもあります。 そんな私が嫌いな言説は色々ありますが、特に嫌いなものが、保守派の連中による「デタラメな生物学に基づく性に関する説教」です。具体例を挙げると、 同性愛は自然の摂理に反している 成人した男女が結婚しないのは本能に反している 子供を持たないのは不自然だ 等々。もっとも、幸いにも私の周囲にはこのような余計なご高説を垂れる人間はいません。お陰様で優雅な独身生活を続けられております。 なかなか理解されづらいことですが、人間は類人猿の一種であり、霊長類の一種であり、哺乳類の一種であります。生物学的な存在です。したがい、人間の性の形を考える上で、自然人類学、霊長類学、動物行動学などの生物学の知識は不可欠のはずです。ところが、私は上に述べたような説教を垂れる人間が生物学を修めているという事例を寡
おじいさんは山へはばかりに行きました。野糞。 1.はじめに 今回の記事では、人間による利用と破壊が植生にどのような影響を及ぼすかを述べるわけですが、最初にその大前提として必要となる基礎知識を説明します。中学校卒業レベルの科学知識があれば理解できるような説明になっているつもりです。 (1)植生は年平均気温と年降水量で大よそ決まる 植物が生きるために必要な資源は日光と気温と水です。植物は根から吸い上げた水と、葉の気孔という微小な穴から吸収した空気中の二酸化炭素を材料とし、日光をエネルギー源として炭水化物(ブドウ糖)と酸素を造り出します。この活動を光合成と呼びます。また、気温が高すぎたり低すぎたりすると生命活動が制限を受けますので、気温はある程度の範囲内であることが必要となります。*1ところで、光の強さは専用の測定装置が必要となり、環境の指標としてあまり便利ではないことと、気温と日光には強い関係
言うまでもありませんが、飼料稲・飼料米とは稲の1種です。「コシヒカリ」や「あきたこまち」のような食用米とは、品種が違います。今回は、飼料米・飼料稲の作物としての特徴を説明します。 (1)栽培 食用米に比べて大型化するので収穫用の機械には調整が必要ですが、食用米の栽培設備・施設である水田・用水路・機械などがそのまま使えます。これは大きなメリットで、水稲から麦や大豆に転作するより時間も費用も大幅に節約できます。 飼料稲・飼料米の栽培はまだ歴史が浅いので、栽培技術の蓄積は十分とは言えません。 例えば、一部の品種は食用米に比べて既存の除草剤に弱く、除草剤を散布すると最悪の場合枯れてしまいます。新たな除草剤の開発と、除草剤耐性の強化を目指した品種改良が必要です。 日本の農業は農薬漬けだとよく批判されますが、この責任のかなりの部分は消費者にあります。日本人は農作物の見た目にこだわり過ぎるのです。ほんの
おじいさんは山へしばかれに行きました。おじいさんはドMでした。 1.はじめに 昔話の「桃太郎」の冒頭は、「おじいさんは山へしばかりに行きました」で始まることが一般的です。では、この「しばかり」とは何を意味するのか。このネタは森林学の書籍を読むと、高い確率で出てきます。 現代の日本に生きる我々の感覚としては、「芝刈り」が容易に想像できると思います。しかし、正解は「柴刈り」です。「芝」と「柴」はどう違うのか、おじいさんはいかなる目的で「柴刈り」に行ったのか。今回の記事では、森林の利用と破壊を中心として、日本における環境問題の歴史を考えてみたいと思います。 とても1本の記事でまとめられる分量ではないので、数回に分割して掲載します。この記事では、導入と内容の整理を兼ねて、概略を示します。科学論文の冒頭に「abstract」が掲載されているようなものとお考え下さい。 なお、後の記事でも繰り返し強調し
1.はじめに 7/15(水)に、茨城県つくば市の国立環境研究所にて、公開シンポジウム「ネオニコチノイド系農薬と生物多様性〜何がどこまで分かっているか? 今後の課題は何か?」が開催されました。記事にて報告します。 実に楽しく、有意義なシンポジウムでした。しかも私は業務として参加したので、会社から交通費が出ておりました。参加費は無料でしたが。皆さんも会社の金で公然と遊べる身分を目指しましょう。 会場内での写真撮影が禁止されていたのが残念です。 講演内容は以下の通りです。 ネオニコチノイド系農薬の基礎知識 永井孝志(農業環境技術研究所) ネオニコチノイド系農薬等のハナバチ類への影響 中村 純(玉川大学) ネオニコチノイド系農薬の生態リスク評価 五箇公一(国立環境研究所) 水田におけるネオニコチノイド系農薬影響実態 日鷹一雅(愛媛大学) 私は十数年前に大学の農学部に入学し、それ以来数え切れ
京都にミネルヴァ書房という出版社があります。私は専門外なので詳しくありませんが、人文書の版元として有名なようです。 この出版社が最近『いま日本の「農」を問う』というシリーズ書籍を刊行していますので、注目しておりました。今月刊行された新刊がこちらです。 環境と共生する「農」 著者名に注目して下さい。農業に詳しい方ならば、見覚えのある名前があるはずです。 そう、株式会社 ナチュラル・ハーモニーの代表、河名秀郎氏です。この人物は非常にオカルトじみた主張、と言うよりはオカルトそのものの主張を常に行っており、はっきり言ってしまえば、農業書を書かせるべきではない人物です。トンデモ本を平気で刊行する出版社ではなく、伝統のある老舗出版社ならば、このような人物の著書を刊行してはいけません。版元としての格が下がります。農業と環境の共生、農業における環境問題ならば、日本全国にいくらでも適切な専門家がいます。なぜ
昨日(3/20)、玉川大学にて開催された、日本農薬学会第40回大会に参加しました。目的は、同大学ミツバチ科学研究センター所属の中村純教授によるネオニコチノイド系農薬の規制に関する講演です。非常に重要な内容だと思いますので、レビュー記事を書く次第です。 東京都と神奈川県の間で帰属を巡って紛争が絶えないとの噂がある地、町田市。 この大学はミツバチの研究に関して日本一です。今回の講演の会場としては最適でしょう。 日本全国から農薬メーカーと農水省の御用学者が集結する呪われた学会です(大嘘)。 発表の内容を私が勝手にまとめると、以下のようになります。 ミツバチの農薬に起因すると考えられる異常は最近初めて起こったことではない。数十年前から断続的に起こっている。 送粉者(花粉媒介者)としての能力はミツバチより野生のハナバチ類の方が重要であり、野生のハナバチが減少している。 野生のハナバチには農地周辺の餌
1.はじめに 私は純然たるノンポリ(死語)人間です。自民党も民主党も共産党も社民党も支持しません。 つい先日、政治界のトラブルメーカー、小沢一郎が農業擁護、食料自給率向上を訴えていました。 農業は食糧安全保障や自給率、地域活性化の観点から考えるべき(BLOGOS) 端的に言ってしまえば、非常にありきたりで浅薄な意見です。自民党や自由党、民主党で政権を担った政治家の見解としてはあまりに拙劣です。現実味が全くありません。言いたいことはわかりますが、ここまで論理が杜撰では呆れる他ありません。この記事を読んでいささか頭に来ましたので、批判記事を書く次第です。 2.農業擁護論の背景 小沢は自民党、自由党時代は保守のタカ派の政治家だったはずです。いつの間にやらリベラル左派のような顔をしています。また、自民党、民主党時代には原発を推進する政策を導入しましたが、いつの間にやら脱原発派のヒーローに収まってい
フランスの新聞社、シャルリー・エブドに対するテロ事件の影響で、フランス語の「Je suis Charlie(私はシャルリー)」が世界的に反テロ活動の合言葉となっているようです。 このテロ事件並びに反テロ運動に関するコメントはしません。フランスを含む欧州でムスリムが置かれている社会的・政治的状況、イスラム研究者やイスラム諸国の見解に関する知識がないからです。 ところで、「Je suis Charlie」を英語に訳すと、「I am Charlie」になります。「Je suis Charlie」の英語版Wikipediaにもそう記載されています。何だか急にありがたみがなくなりますね。「私はチャーリー。君たちがいて僕がいる」とか言われそうで。 二代前のローマ教皇、「ヨハネ・パウロ2世」が英語では「ジョン・ポール2世」になって急に俗っぽくなるのと同じです。
1.はじめに STAP細胞を巡る騒動は未だに続いています。今回は、この一連の騒動に関する私見を述べます。もっとも、私は分子生物学に関しては専門外ですので、あくまで科学の世界のルールという観点から考察します。博士課程ドロップアウト者で、論文を日本語・英語で計2報しか掲載できなかった私にその資格があるかどうかはわかりませんが。 ちなみに、論文のテーマはどちらも牛のうんこです(本当)。学会発表は口頭・ポスターで合わせて4回行いましたが、やはりテーマは全て牛のうんこでした(本当)。 参考(宣伝):うんこと食料自給率 −物質循環− 2.小保方氏本人による検証実験の是非 科学の定義は色々あるかと思いますが、「再現性」「普遍性」が重要な候補として考えられると思います。つまり、「いつでも・どこでも・誰でも」が鉄則だということです。特定の個人の手でしか起こせない、他人の手で再現できない現象は科学ではありませ
1.はじめに 日本では有機農業や無農薬農業はあまり普及していません。一方、EU諸国では有機農業や無農薬農業はある程度普及しています。また、ネオニコチノイド系農薬はEU諸国で規制が強いのに対して、日本ではそれほど厳しくは規制されていません。有機農業の普及状況について、農林水産省の資料(有機農業の推進に関する現状と課題 生産局 農産部 農業環境対策課)より作成した資料をご覧下さい。 差は歴然ですね。なぜ日本ではEU諸国に比べて有機農業や無農薬農業の普及が遅いのか。今回はそれを考えてみたいと思います。 2.自然条件 結論から先に行ってしまうと、「日本の自然環境では無農薬農業が難しいから」ということです。原因は、気温と降水量です。日本は温暖多雨のため、雑草・害虫・病原体の活動が盛んになるので、農薬に頼らざるを得ないということです。図で簡単に説明します。 これらの数字を見れば、日本の気候条件では無農
1.はじめに このブログでは、今年の1月に「かびんのつま」という化学物質過敏症を取り上げた漫画を批判しました。今回の記事はその拡大発展版です。単行本が4月末(1巻)と7月末(2巻)に刊行されましたので、まとめて読むことができました。 同作品は小学館の漫画雑誌、「ビッグコミック スペリオール」に連載されており、作者はあきやまひできという人物です。あきやま氏が化学物質過敏症の患者である妻を支える姿がノンフィクションとして描かれています。 同氏はこの作品を「世間に化学物質過敏症の存在を伝え、警鐘を鳴らすための啓蒙漫画」として制作しているようです。本人のtwitterより引用します。 「かびんのつま」はテーマも社会的なものになってきていると言うこともあり「おさなづま」以来の話題作になってほしいと思っています。 過敏症の認知がなされていくかどうか、この2巻で決まると思います。なにとぞよろしくお願いい
1.はじめに 昨年12月に、「和食」がユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されました。 私個人は、この件に関して複雑な印象を抱いております。日本の食文化が世界的に評価されたことは喜ぶべきだと思いますが、この件が一部の偏狭な「和食原理主義者」や「食の排外主義者」に利用される可能性があるからです。 「和食」は「伝統的な日本の食文化」であると定義されていますが、これは非常に曖昧な定義です。「伝統」とは一体何でしょうか。「和食」は「伝統的」に世界に自慢できるほど豊かだったのでしょうか。今回は、「和食」と「伝統」の関係について、とある有毒植物を例として考えてみたいと思います。 2.ヒガンバナはどう利用されてきたか ヒガンバナは恐らく中国を原産地とする植物で、日本に人為的に導入されたとされています。水稲栽培の技術を有する人々の手で持ち込まれたのでしょう。水田の周りなどに群生しており
先日の記事では、オランダでは農産物の輸出の際に陸路が利用できるので、海路や空路しか利用できない日本ではオランダの真似はできないと述べました。ここがやや伝わりにくかったようですので、陸路の優位性を簡単に述べておきます。 時間のロスがない 前回述べたように、野菜や果物、花などの園芸作物では、鮮度が商品価値に決定的な影響を及ぼしますので、輸送時間は重大な条件です。 陸路の場合は、トラックで輸送することになります。農家と小売店の契約形態にもよりますが、基本的には農地から小売店までの直行便です。時間のロスはありません。 一方の海路や空路では、船舶や航空機の便の発着時間に拘束されます。海港や空港で待たされるということです。トラックならば一日中出せますが、船舶や航空機ではそうはいきません。さらに、直行便がなくどこかを経由する場合にはこの待ち時間がさらに延びます。 積み替えの回数が少ない 忘れてはいけない
1.はじめに TPPやFTAへの対策の一環として、日本の農業を輸出志向に切り替えようという提案が盛んに為されています。日本は少子高齢化の解決の見込みが全くないので、日本国内の農業市場が今後縮小することは明らかです。だから、海外への農産物輸出を増やすことで農業を振興しよう、という理屈はよくわかります。 その際、日本と同じ先進国で、狭小でありながら農産物の輸出で大きな成功を収めているオランダが目標例としてよく提示されます。 参考:オランダの農林水産業概況(農水省) オランダの農業と農産物貿易 ─強い輸出競争力の背景と日本への示唆─(農林金融) オランダ並みのトマト収穫、植物工場で都市部への安全・安定生産が実現へ【後編】(日経BP) 安倍首相も驚いたオランダ植物工場(日経ビジネスONLINE) ここで、オランダを参考とすることは妥当なのでしょうか。結論から先に行ってしまうと、技術の面では大いに参
「美味しんぼ」は、スピリッツから同じ小学館のビッグコミック系列である、スペリオールに移籍すればいいと思います。 「美味しんぼ」と「かびんのつま」という二大フードファディズム天然崇拝電波エコ漫画が並び立つ悪夢のような光景が楽しめます。 同レベルにデタラメでクソな作品ですから、実にお似合いです。
犬にロンゴロンゴ:人間に読めない文字が犬に読めるはずがない 犬にンゴロンゴロ:自然保護区で家畜を野生化させてはいけない 若いきつねと三十路のたぬき 若いきつねと淫らなたぬき
1.はじめに 先日のちきりん氏に対する批判記事は大きな反響を得ました。嬉しい限りです。 同氏がまた何やらブログで珍妙なことを書いていたようなので、再度批判したいと思います。前回全く興味がないと書いておきながら、批判を続ける私はツンデレなのでしょうか。「か、勘違いしないでよね! 科学を愛する者として科学を冒涜する者を許せないだけなんだからね!」 2.気付いていないだけ 本日(3/2)にちきりん氏が更新したブログの内容は以下に抜粋する通りです。 客がスーパーのレジに求めるもの Chikirinの日記 スーパーのレジに並ぶ時、列の長さで判断すると失敗する。大事なのは、レジ打ちスタッフのスキル(素早さ)なので、そっちから判断するのが良。特に、新人+コーチ役の2名でやってる列は相当に早い。 客側の要素としてはこれが、列の進み具合に影響を与える二大要素なわけです レジ待ち時間に影響を与える要素は下記の
人生は短い。働いている暇はない。知識と駄洒落と下ネタこそ我が人生。
1.はじめに 私はちきりん氏という人物に全く興味がありません。せいぜい、「安っぽい人生訓を勿体ぶって切り売りしているだけの三文自己啓発屋」という程度の理解しかしていません。 そのちきりん氏がブログで科学教育について何やら語っていました。 下から7割の人のための理科&算数教育(Chikirinの日記) これを読んで大いに呆れたので、批判してみたいと思います。 2.子供の可能性を狭めるな ちきりん氏は自身の経験に基づき以下のように理科教育を語っています。 あたしに理科とか数学とか教えるの、ほんとーに時間の無駄! 義務教育である、小学校、中学校、それに事実上の義務教育である高校をあわせた 12年間の理科教育のうち、私に必要だったのは小学校レベルの理科だけであって、中学・高校で、化学、物理、生物、地学などを学ぶ必要は全くなかったと思います。 算数に関しても、中学校1年までに学んだことで十分で、中学
今回は前回とは少し傾向を変えます。 「販売用の作物に農薬を使っている農家でも、自家消費用の作物には農薬を使わない」というよくある言説(都市伝説とも言えますが)を考えてみます。 まずは、「自家消費用の作物」の定義を考えます。考えられるのは次のような場合でしょうか。 ①販売用に栽培している中で売り物にならない作物(サイズ・形・色などの問題で) ②もともと自家消費用に栽培している作物 まず、①では明らかにこの言説は間違っています。この場合の販売用と自家消費用の栽培条件は全く同じですから。 こんなことをなぜわざわざ説明するのか、とお考えのことと思います。しかしながら、売り物にならない作物がある程度出るのは最初からわかっているので、自家消費するのは当然なのです。 また、「農家は自分達で作った作物は食べない。自家消費分は買って来る」と主張する人もいますが、買って来た作物を食べるより、売れ残りの作物を自
明日から園芸学会(野菜・果物・花の学会)に参加します。私は研究者ではないので発表を見るだけです。質問は必ずしますが。そのため、強引ですが野菜について少々書きます。 農薬や肥料を全く使わない「自然栽培」「自然農法」なるものが根強い支持を受けています。実践者や支持者のサイトを見ると、必ずと言っていいほど以下のような記述があります。 「自然農法の野菜は腐らず、枯れる」「慣行農法や有機農法の野菜は腐る」 これが事実だとしたら、恐ろしいことです。 腐らない野菜など食べたらとんでもないことになります。 腐るとは、菌類や細菌類などの微生物の作用を受けて、有機物が分解されることを指します。 微生物の化学的な分解力は大変強力です。例えば、植物の細胞壁の主成分であるセルロースやヘミセルロース、木質部分の主成分であるリグニンは、非常に化学的に安定した物質で、動物にはまず分解できません。キノコ類にはこれらの物質を
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