土日の高速道路料金割引のせいで、各地の公共交通機関が打撃を受けている。昨年の燃料高騰や不景気による交通需要の減少とのトリプルパンチで、特にフェリー業界は存亡の危機を迎えており、減便や航路廃止が相次いでいる。鉄道乗客数も激減しており、いくつかの鉄道会社は割引企画きっぷで応戦していており乗客数の面では一定の効果を上げているようだが、果たしてそれが安定的な収益に結びつくかどうかは疑問だ。高速バスも悲惨だ。自家用車ではないから高速道路料金一律1000円の恩恵を受けられないばかりか、割引のせいで発生した渋滞に巻き込まれてダイヤが乱れ、定時性・速達性が大いに阻害されている。寡聞にして具体的な報道は見聞きしたことはないけれど、トラック物流業界も悪影響を受けているものと思われる。 高速道路料金の割引が交通システムに与えるダメージが徐々に見えてきており、常識的に考えればならこの状況は何とかしなければならない