クリックして拡大する台風15号の影響で軒並み鉄道がストップした21日夜、渋谷駅前のバスターミナルには多くの帰宅者が列をつくった=東京都渋谷区(大西正純撮影) 東京都の石原慎太郎知事は22日の定例会見で、東日本大震災を踏まえた帰宅困難者対策として、地震などの大規模災害が発生した際に、職場や学校などに留まるように促す帰宅抑制に関する条例案の作成を検討する考えを明らかにした。 都では、台風15号が直撃して交通機関がまひしたため、一時的に主要駅で大量の滞留者が発生。対策を求められた石原知事は「台風の場合は過ぎればアクセスも復活する可能性は十分ある。無理して帰宅せず、自分の職場に留まることも大事」と言及。さらに、「そういう災害に備えて(企業も)備蓄を用意しておくべきだ。法律で決めるわけにはいかないので、条例で促す措置をとってもいい」と述べた。 東日本大震災で、都は約10万人の帰宅困難者を公共施設など