第2次世界大戦中の米国で日系人が強制収容された歴史をテーマにしたミュージカル「アレジャンス(忠誠)」に出演する日系人俳優ジョージ・タケイさん(78)が25日、ニューヨークでトークイベントに参加した。幼少期を収容所で過ごしたタケイさんは「米国は同じ過ちを繰り返さないために、歴史を知る必要がある」と語り、イスラム過激派によるテロ事件を受けて米国に広がる反イスラム感情に懸念を示した。(ニューヨーク・北島忠輔、写真も) タケイさんは米大統領選の共和党指名争いで支持率トップを走るトランプ氏が「イスラム教徒の入国禁止」を主張していることを批判。「イスラム教徒というだけで排除するのは危険な考え方だ。強制収容の史実は米国の恥部。国民は栄光の歴史よりも、民主主義が揺らいだ過去を学ぶべきだ」と強調した。 米国は開戦翌年の一九四二年、西海岸などに住む日系人約十二万人を「敵性外国人」として七州十カ所に設けた強制収