日本電産は三菱重工業の子会社で自動車用ギアの生産設備を手掛ける三菱重工工作機械(滋賀県栗東市)を買収する方針を固めた。買収額は300億円程度のもよう。成長事業と位置づける電気自動車(EV)用駆動モーターの性能向上に不可欠なギアの技術を取得。内製化を進め、生産コストの抑制や納期短縮を目指す。EV市場の拡大をにらんだM&A(合併・買収)が本格化してきた。三菱重工は国産旅客機「スペースジェット」の事
村田製作所に電子部品需要の急拡大の追い風が吹いている。同社は次世代技術の開発にいち早く着手して種をまき、実際に必要とされる段階ではライバルがマネできない製品を投入することで高い収益をあげてきた。次に収穫を狙うのは、高速通信規格「5G」で利用される超高周波数帯の「ミリ波」対応の部品だ。29日の決算記者会見で、竹村善人取締役常務執行役員は「新型コロナウイルスの感染拡大でマイナスになると思ったが、結
「この規模の会社で、これだけの研究開発機器を持っているところはないだろう」。特殊鋼メーカー、新報国製鉄の成瀬正社長はこう話す。埼玉県川越市にある本社の研究開発部門には数千万円の機器がずらりと並ぶ。2020年12月期は新型コロナウイルスの影響などで売上高は16%減少し40億円程度となりそうだが、「汎用特殊鋼では大手や外国勢に価格で負ける。特徴を持った製品を開発し続ける」と成瀬社長は語気を強める。
新型コロナウイルス禍で乱高下した2020年の取引も残りわずか。目端の利く投資家は、すでに21年に向けて仕込みを進めている。物色の対象となっているのは、特定の分野で高い競争力を持つ製品を造る「ニッチ製造業株」だ。東証市場再編やコーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)の改定を見据え、収益向上の期待が高まっている。大型株に比べて出遅れが目立っていた中小型株だが、28日の東京市場では半導体関連の
新型コロナウイルス禍にありながら、ダイキン工業が気を吐いている。2021年3月期の業績予想を三度(みたび)上方修正。換気機能付きの空調機が顧客に受けている。新型コロナ感染症の基本対策として改めて重要性が認知されている「換気ができる唯一の家庭用エアコンを展開するメーカー」(同社)として、「換気のダイキン」というキャッチフレーズまで同社はひねり出した。ダイキンが開発した換気機能は、室外機から外気を
電気自動車(EV)市場を巡って巨額の投資競争が繰り広げられる電池業界。その中で創業100年を超える老舗メーカー、ジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)が競争の厳しいEVから距離を置く独自戦略を貫こうとしている。成長の活路と定めるのは宇宙や深海という極限でも耐え得る電池。社会システムのあらゆる場面で電池が活用される次世代をにらみ、「性能が競争力の源泉」に立ち返る。「将来、皆さんが気軽に宇
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