悲願がついに、ついにかなった。史上最年長46歳3カ月で26日、初タイトルを勝ち取った"中年の星"木村一基新王位は、何度も何度も悔し涙をのんできた。将棋界の長い歴史で2度しかない3連勝4連敗、勝てば初タイトルとなる対局で8局連続の敗北――。「もう縁がないものと思っていたので、タイトルを意識することは正直ありませんでした」。過去の悲嘆を晴らすこの日の勝利の喜びは、察するに余りある。■「中年の星」46歳・木村が新王位 将棋最年長初タイトル
日本将棋連盟と不動産ディベロッパー「ヒューリック株式会社」は12日、両者が主催する新しい女流タイトル戦「ヒューリック杯清麗(せいれい)戦」の開催を発表した。 女流棋界では2011年度に初開催された女流王座戦以来、8年ぶりの新タイトル戦。清麗戦の誕生により、女流棋界は7大タイトル制になる。 新棋戦は優勝賞金700万円で女流タイトル戦としての序列は単独1位。ヒューリック株式会社は、男性棋戦のタイトル「棋聖戦」でも今年度から特別協賛社となっている。 来年1月から7月にかけて予選と本戦トーナメントを戦い、8~9月にタイトル戦5番勝負を行う。予選は「6勝通過・2敗失格」のシステムを採用。リーグ内で2敗する前に6勝すると本戦に進出する。持ち時間は予選が各2時間、本戦が各3時間、5番勝負が各4時間(いずれもチェスクロック使用)。出場者は全女流棋士で、棋士養成機関「奨励会」の会員やアマチュアには参加資格が
将棋の第30期女流王位戦予選2回戦の武富礼衣女流初段(19)対石本さくら女流初段(19)戦が19日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われ、武富女流初段が禁じ手の「二歩」を指し、反則負けした。18日には同所で行われた順位戦B級1組の対局で前王位の菅井竜也七段(26)が角を相手の駒を飛び越した升目まで移動させて反則負け。反則が2日連続で起きる超異例の事態となった。 年度毎に男性棋戦で約2500局、女流棋戦で約430局が行われているプロの公式戦で「反則負け」が2日連続で記録される異例の事態となった。 武富女流初段は、石本女流初段戦の終盤戦で、歩を置いていた中央の5筋に2枚目の歩を置く「二歩」の禁じ手を指して反則負けした。日本将棋連盟によると、女流棋戦の棋譜のデータベース化が始まった1987年度以降、「二歩」を指したのは20局目。 佐賀県出身初の棋士・女流棋士として今年デビュー。いきなりトップ10人
将棋の羽生善治竜王(47)や中村太地王座(30)ら数多くの棋士・女流棋士を輩出した名門「八王子将棋クラブ」(東京都八王子市)が年内限りで閉所されることが28日、分かった。理由は、ビルの老朽化による改修と席主・八木下征男さん(75)の体調面。1977年のオープンから41年の歴史に幕を下ろすことになった八木下さんは、スポーツ報知の取材に「寂しいですが、良い人々に恵まれた良い人生でした」と語った。 既に羽生竜王ら教え子の棋士たちにも閉所の事実を伝えた八木下さんは「寂しいですけど、遅かれ早かれ決断しなくてはいけないことでした。長く続けてボロボロになるより、今やめた方がいいと思いました」と決断に至る思いを語った。入居するビルが老朽化のため来年1月から改修工事に入ることに。さらに、週3回の人工透析を受けながら道場に立ち続けている八木下さん自身の体調を考慮し、閉所を決めた。 将棋史を語る上で不可欠な場所
【動画】初タイトルを獲得した豊島将之・新棋聖。敗れた羽生善治竜王は通算100期のタイトル獲得は持ち越しとなった=瀬戸口翼撮影 将棋の第89期棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)の第5局は17日、東京都千代田区の都市センターホテルで指され、挑戦者の豊島将之(とよしままさゆき)八段(28)が羽生善治棋聖(47)に108手で勝ち、対戦成績3勝2敗で初タイトルとなる棋聖位を獲得した。竜王位との二冠だった羽生竜王は一冠に後退した。 この結果、将棋界の全8タイトルを8人の棋士が一つずつ保持することになった。全タイトルが分かれるのは、1987年に7タイトルを7人で分け合った時以来約31年ぶりとなる。 豊島新棋聖は愛知県一宮市出身。2007年、16歳でプロ四段に昇段した。関西本部に所属し、元竜王の糸谷哲郎八段(29)らとともに「関西若手四天王」と呼ばれ、早くから注目された。名人挑戦権を争う順位戦は現在A級に所
佐藤天彦(あまひこ)名人(30)に羽生善治竜王(47)が挑戦していた第76期将棋名人戦七番勝負第6局(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛、山形県天童市、天童商工会議所協力)は20日、天童市の天童ホテルで2日目が指し継がれ、同日午後9時40分、佐藤名人が145手で勝って対戦成績4勝2敗で名人位を防衛し、3連覇を達成した。 持ち時間各9時間のうち残りはともに1分だった。 佐藤名人は福岡市出身。2006年にプロ入りし、15年に名人挑戦権を争うA級順位戦に初参加。すぐに挑戦権を獲得し、当時の羽生名人から初タイトルとなる名人位を奪取した。21年ぶりの20代対決となった前期は稲葉陽(あきら)八段(29)の挑戦を退け初防衛。今期は終始安定した戦いぶりで羽生竜王の挑戦を退けた。 羽生挑戦者は昨年、竜王位を奪還して「永世竜王」の資格を得るとともに「永世七冠」を達成。2月には将棋界初の国民栄誉賞
将棋の第3期叡王(えいおう)戦七番勝負(ドワンゴ主催)の第4局が26日、群馬県富岡市の「富岡製糸場」で指され、高見泰地(たいち)六段(24)が金井恒太六段(32)に147手で勝ち、シリーズ成績4連勝で初タイトルとなる「叡王」を獲得、同時に七段に昇段した。 高見新叡王は横浜市出身、石田和雄九段門下。2011年にプロ四段に昇段し、今回が初めてのタイトル戦だった。終局後、「出るからには(タイトルを)取るつもりで、ずっと過ごしてきた。これからもっと頑張らないといけないなと思います」と話した。 叡王戦は、棋士とコンピューターソフトが対戦する電王戦の終了に伴い、その出場者を決める棋戦がリニューアル。今期から将棋界で八つ目のタイトル戦になった。段位別の予選と本戦を勝ち抜いた両者が決勝七番勝負で叡王の座を争った。(村上耕司)
第76期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の挑戦者決定戦が21日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、羽生善治竜王(47)が稲葉陽(あきら)八段(29)に勝ち、佐藤天彦名人(30)への挑戦を決めた。羽生竜王は3期ぶりの名人獲得を目指す。名人戦七番勝負は4月11日に開幕する。 今期A級は、最終戦を終えて6人が6勝4敗で並び、史上最多人数でのプレーオフになった。羽生竜王は豊島将之八段(27)を破り、プレーオフの最終5局目である本局に臨んだ。 「十九世名人」を名乗る資格を持つ羽生竜王は昨年12月、竜王を奪取して「永世竜王」の条件を満たし、史上初の「永世七冠」も達成した。通算タイトル獲得は現在99期で、史上初の100期まであと一つに迫っている。稲葉八段の2期連続での名人戦出場はならなかった。(村瀬信也) 〈羽生竜王の話〉 プレーオフは全然想定していなかった。順位戦の対局の間隔があいて
佐藤天彦名人(30)への挑戦権を争う第76期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)のプレーオフ4回戦が18日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、羽生善治竜王(47)が豊島将之八段(27)を破り、挑戦権獲得まであと1勝とした。稲葉陽(あきら)八段(29)との挑戦者決定戦は21日にある。 今期A級は最終11回戦を終えて、6人が6勝4敗で並んだ。プレーオフは、前期成績に基づく順位が下位の棋士から対戦し、勝者が上位の棋士と戦う勝ち抜き方式。名人戦初挑戦を目指す豊島八段は久保利明王将(42)、佐藤康光九段(48)、広瀬章人八段(31)を破った。本局では、後手番の羽生竜王が「横歩取り」の戦いに誘導し、勝利した。 2年ぶりの名人戦登場を目指す羽生竜王は、名人獲得9期で永世名人を名乗る資格を持つ。稲葉八段は2年連続の挑戦権獲得を狙う。 名人戦七番勝負は4月11日に開幕する。(村瀬信也)
佐藤天彦名人(30)への挑戦権を争う第76期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の最終11回戦5局が2日、静岡市の料亭「浮月楼(ふげつろう)」で一斉に指され、稲葉陽(あきら)八段(29)、羽生善治竜王(47)、広瀬章人八段(31)、佐藤康光九段(48)、久保利明王将(42)、豊島将之八段(27)の6人が6勝4敗で並んだ。挑戦者決定は、史上初の6人によるプレーオフに持ち越された。 A級順位戦は、トップ棋士による総当たりのリーグ戦。最終一斉対局は、挑戦権と残留をかけた熱戦が一日がかりで繰り広げられるため、「将棋界の一番長い日」とも呼ばれる。 今期は11人によって争われた。3敗の久保王将、豊島八段が一歩リードしていたが、共に敗れた。まれに見る混戦の結果、挑戦者決定は3年ぶりとなるプレーオフに持ち越された。 トーナメントは変則方式。前期の成績に基づく順位が下位の棋士同士がまず対戦し
27日から28日未明にかけて行われた将棋の公式戦で、「420手」という異例の長手数の将棋が生まれた。通常の4倍近い手数で、結果は引き分け。指し直し局で決着がついたのは、対局が始まってから約19時間後だった。 激闘を繰り広げたのは、中尾敏之五段(43)と牧野光則五段(29)。羽生善治竜王(47)への挑戦者を決める第31期竜王戦(読売新聞社主催)の予選に当たる対局で、持ち時間は各5時間。使い切ると、1手1分未満で指す必要がある。 東京都渋谷区の将棋会館で27日午前10時に始まった戦いは、双方の玉将が相手の陣地に進入する「入玉」に成功。互いに相手の玉将を捕まえるのが困難になり、「どちらの駒の数が多いか」が勝敗のカギを握る展開となった。中尾五段の駒が1枚足りない状況が続いたが、気迫のこもった攻防の末に相手の駒を1枚取ることに成功。28日午前1時44分、双方の合意により、420手で持将棋(じしょうぎ
11日午前、大阪・八尾市の将棋の駒の製造会社が運営する展示施設に男が押し入り、展示されていた駒、およそ40セットを奪って逃げました。中には、1セット500万円以上で販売される高級なものもあり、被害額は5000万円ほどに上るということで、警察が強盗事件として捜査しています。 警察によりますと、男は女性を後ろ手に縛ったあと、ケースのガラスを割って展示してあった将棋の駒およそ40セットを奪って逃げたということです。 展示施設は11日は休館日でしたが、所用のため出勤した女性従業員が建物に入ろうとしたところ、男が押し入ってきたということです。 警察などによりますと、奪われた駒の中には、ツゲの木を使った1セット500万円以上で販売されるものもあり、被害額は合わせて5000万円ほどに上るということです。 また、逃げた男は年齢が40代くらい、黒っぽい上下と帽子を身に着け、白のマスクをしていたということです
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