「フィンテック」が声高に言われていますが、長年金融とITの融合を手がけていた御社は今の風潮をどうご覧になっていますか。 手段が目的化している感じがしています。大枠で言うと、ITで世の中を便利にしましょう、ということの一環でしかない。物販や、コミュニケーション、検索、といったところで、ITがもたらしたインパクトはものすごく大きかった。それが今、金融の世界にも同じようにきたというだけ。技術が目的ではなくて、どうやって技術を使って利用者の利便性を高めていくかというのが本質だと思います。 様々な業界にITベンチャーが参入し、うまくいくものもあれば、うまくいかないものもあった。既存業界が脅かされたり、倒産に追い込まれたりしたケースもあるし、一方で、ベンチャー側が駆逐されるケースもあった。そうした流れが金融の世界にもやっときたということですね。 僕らにとってはフィンテックの流れは大歓迎。ユーザーが利便