【ソウル=中野晃】韓国外交省の報道官は9日、日本政府がこの日発表した2013年版の防衛白書に竹島に関する記述があるとして「強く抗議し、即刻に削除することを求める」とする声明を出した。朴俊勇・東北アジア局長が同日、在韓日本大使館の倉井高志・総括公使を呼び、抗議の意思を伝えた。 韓国国防省も「日本が領有権の主張を撤回しない限り、韓日の国防(防衛)協力の発展も期待できない」との見解を示した。 外交省声明は「日本政府が過去の侵略の過程で最初に犠牲になった独島(トクト=竹島の韓国名)に関し、不当な領有権主張を放棄しない限り、日本の間違った歴史認識が厳しい指摘を受けるのは当然だ」と主張している。 ◇ 防衛省によると、白書で竹島に触れたのは、冒頭にある概観で「北方領土や竹島の領土問題が未解決」とした1カ所という。 関連記事「ゆがんだ歴史認識に遺憾」韓国政府、日本大使呼び抗議4/25韓国政府