福岡銀行(福岡市)は26日、9月16日に起きたオンラインシステム障害の原因を発表した。現金の動きを管理する磁気ディスク装置がディスク損傷で停止した際、予備機のバッテリーが切れていたためバックアップ機能が働かず、システムがダウンした。 記者会見した吉戒孝・取締役常務執行役員は、システムのメーカーで保守・点検も任せている日本IBM(東京)に補償を求める考えを示した。 同行によると、バッテリーは6年ごとに交換しており、問題のバッテリーも3月に取り換えたとの報告書をIBM側から受け取っていた。しかし、実際には保守員の失念により交換されていなかったという。 今回の障害では、同行の現金自動預け払い機(ATM)が5時間以上にわたって全面停止し、給与振り込みの遅れといった混乱が17日以降も続いた。